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日立、丸紅、みやぎ生協、富谷市:低炭素水素サプライチェーンの実証を開始


日立製作所、丸紅、みやぎ生活協同組合及び宮城県富谷市は、環境省の「地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択され、富谷市における低炭素水素サプライチェーン構築に向けた実証事業の実施に向けた準備を進めてきた。このたび、本実証に関する設備が完成した。

 実証設備の完成を受けて、3日、みやぎ生協富谷共同購入物流センターにて運用開始式を行った。開始式では、土井復興副大臣、村井宮城県知事をはじめ関係者の出席の下、水素を充填した水素吸蔵合金(冷却や加圧すると水素を吸収し、加熱や減圧により水素を放出する合金)カセットを利用先の一つである富谷市立日吉台小学校児童クラブ棟へ配送し、燃料電池に取り付けられる様子が会場内のモニターで生中継された。




 本実証では、みやぎ生協富谷共同購入物流センターに設置されている太陽光発電システムで発電した電力を用い、水電解装置で水素に変換して水素吸蔵合金カセットに吸収させた上で、みやぎ生協の既存物流ネットワークを利用して、富谷市内にあるみやぎ生協組合員の家庭3軒、みやぎ生協店舗及び児童クラブ棟に配送する。配送された水素吸蔵合金カセットを純水素燃料電池に取り付け、水素を取り出して電気や熱に再変換することで、利用者はエネルギーとして利活用できる。本実証では1年以上設備を運用して、成果を2020年3月までにまとめる予定。




日立、丸紅、みやぎ生協及び富谷市は本実証の結果を踏まえて、富谷市で構築したサプライチェーンを宮城県内全域から東北地域や全国に向けて拡大することで、CO2を排出しない未来都市の実現に貢献していく。

みやぎ生協の物流センターに設置された実証設備

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