クロスオーバーSUVの人気が世界中でとどまらない。SKYACTIVで人気のマツダにもSUVが数々取り揃えられている。しかし、日本車なのに日本で買えないクロスオーバー車がCX-4。気になっていろいろ「買えるアクセラ」と比べてみた。
中国市場専売のCX-4。大きさといいかたちといい、日本でも売ってくれればいいのにと思う人は少なくないはず。スバルだってインプレッサをクロスオーバー化したXVで大ヒットを飛ばしているし、各ブランドもそれにならったクルマを次々と出している。
というようなことを考えていて、CX-4っていうクルマはアクセラとどんな違いがあるのかが気になった。ちょちょいとハードウェア類を装着してリフトアップしてハイ完成──というクルマなんだろうと思っているのだが、果たしてどうか。
全長:4633──4470mm(+163mm)
全幅:1840──1795mm(+45mm)
全高:1535──1470mm(+65mm)
軸距:2700──2700mm(同寸)
それぞれの数値は前がCX-4、後がアクセラ。案外大きくなっていることがわかる。全幅の伸張が著しく、もしかすると樹脂のフェンダーパーツで広くなっているのかと思ったらそうでもない。どうやらインスタントクロスオーバーではないようだ。
冒頭の画像を眺めても、とくにリヤドアの形状がまったく異なることがわかる。およそクルマの開発においてドアとサイドシルの設計はボディ設計者にとって最難関とも言われる分野で、ここから判断してもCX-4とアクセラのボディは別物のようだ。
いっぽうでフロントガラスやルーフラインなどには大きな差異がなく、デザインコンセプトを大切に守っているのだろう。FFも用意するSUVということもあるが、無骨でハードなイメージのクルマとは方向性を異にするスマートなクロスオーバー車に仕上がっている。ホイールは、両車ともに17あるいは19インチを装着する。
などと綴っていてもうひとつ思い出した。メルセデスのGLAとAクラスの関係である。これもインスタントクロスオーバーだと決めつけていたらとある方に教えていただいて、かなり手間をかけているクルマということが判明した。
比べてみて、なおCX-4に興味が沸いてきてしまった。マツダさん、何卒ご検討いただけませんでしょうかね。