この6月に栃木県警交通機動隊にパトカーとして導入された、R35GT-R。事前の報道では、その購入費用、1,870万円という金額から、特別仕様車R35GT-R NISMOだと予測されていたが、ふたを開けてみれば何のことはないベース仕様のR35 GT-Rだった!
ノーマル本体価格との金額差は、架装&チューニング費用!?
導入の話題は、すでに報道されているので割愛するが、興味津々なのが、新車の本体価格1,000万円強のクルマが、なぜ購入価格と言われる1,800万円以上に膨らむのか、ということ。
確かに自動車メーカーが警察にパトカーを納入するには、警察が決めたいろいろな基準をクリアしなければならず、元々、クラウンのようなパトカー仕様の生産ラインがあるクルマ以外は、ベースのクルマを基準肉合せて改造する必要がある。それがこの金額差になったと思われるのだ。
試しに、その辺の話を聞いてみたが、「一切、答えられない」ということでした。
いずれにせよ、報道通り、その購入費用は寄付金によってまかなわれ、税金は使われていないと言うことなので、目くじらを立てるほどのことはないのだが、維持費用がけっこうかかるだろうなぁ、というのはゲスのひがみか? ちなみに、このGT-Rパトカー、当初、交通安全イベント等に参加したりキャンペーンのシンボルとして使われる、いわゆる広報車として稼働すると言われていたが、実際は、主に高速道路で実際の取り締まりに活用されるというから飛ばし屋ドライバーにとってはちょっと不気味な存在になるかも。
ただ、確かに国産車では比類なき高性能車ゆえに、一部メディアで「狙われたら逃げ切れない」とか「史上最強だ」とか騒ぎ立てているが、最近の交機のパトカーはクラウンでもティアナでも十分、速いので、逃げ切ろうなんて考えない方がいいし、逃げ切ったとしても連絡網で後日、検挙されるのは必至。とにかく、R35GT-Rだからといって取り締まり効率が格段に上がるわけではないので、別にびびることはありません。