源流である吸気系パーツ・モジュールのみならず、現在では制御システムやエンジンマネジメントシステムまで、幅広い分野で事業展開しているケーヒン。今回の展示会では“新環境車ソリューションのグローバルブランドへ”をコンセプトとして、電動車用制御システム、空調ユニットといった、四輪車用システム製品を組み合わせたソリューションを公開していた。その中から当サイトでは「次世代ガソリンエンジン用吸気モジュール」に注目した。
●TEXT&PHOTO:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro)
今回ケーヒンが公開していた「次世代ガソリンエンジン用吸気モジュール」は、インジェクター・インテークマニホールド・スロットルボディにより構成される。その最大の強みは、完成車メーカーが求めるエンジンに合わせてセッティングして提供できる点にある。これはモジュールで提供できるケーヒンだから実現できたメリットだ。また完成車メーカー側はパッケージとして購入できるから、パーツ選定に頭を悩ます必要がなく、求める性能を手に入れることができる。これはモジュール=パッケージ販売だから実現した。
では、何処が次世代なのかと言えば、各構成パーツが次世代=最新仕様なのである。例えば、燃料噴射システムは直噴とポート噴射のタンデム仕様として開発されている。またインジェクターは35mm仕様。スロットルボディも軽量化・コストダウンが図られている。
その結果、燃費・排ガス・軽量化・コストダウンといった、時代が求める性能を全て高めることに成功している。現在は開発中と発表された本モジュールだが、2025年の中国排ガス規制をターゲットに定めているという。