北京モーターショーで発表された新型トゥアレグ。さらにスタイリッシュに、さらに広く快適になったのはもちろんだが、ナイトヴィジョンをはじめとする数々のテクノロジーが採用されていることにも注目だ。
北京モーターショーで発表された新型トゥアレグ。シャープで上質感溢れるエクステリアデザインも魅力だが、この新型トゥアレグの最大の注目は搭載される数々の最新テクノロジーだ。暗闇でもカメラによって人や動物を検知するナイトヴィジョンシステムをフォルクスワーゲン車としては初めて採用するという。
フロント部分に設置された熱感知カメラが前方にいる人や動物を検知するとドライバーに警告。それでもドライバーが回避措置を取らず、接触が避けられない場合にはアクティブブレーキが作動するというものだ。カメラは車両前方の10mから130mの範囲にいる歩行者や自転車、動物を検知して、ナイトヴィジョンシステムに黄色で表示する。もし人や動物が前方を横切ったりした時には表示が赤く変わってさらなる注意をドライバーに促す。この時同時にブレーキのプレチャージが行われ、最大限の制動力を瞬時に発揮できるようにするという。
このナイトヴィジョンはフルTFT液晶のメーターパネルに表示される。メーターがナイトヴィジョンのモードになっていなくても、速度が50km/h以上になったら自動的にナイトヴィジョンモードに切り替わり、50km/h以下でも人や動物が赤く表示されるような状況になったらインパネ上に警告灯が点灯する。
新型トゥアレグはフルデジタルコクピットと呼ばれる最新機能を搭載している。メーター部分の液晶画面は12インチで、ナイトヴィジョンやナビゲーションをはじめとするさまざまな情報を表示可能。またセンターコンソールには15インチのモニターがあり、クルマの機能設定やインフォテイメントなどはすべてここに集約されている。
新型トゥアレグには他にも状況に応じて照射を調節するIQヘッドライトや数多くの新機能が採用されている。ボディサイズは全長4878mm、全幅1984mm、全高1702mmで従来型より少し長く、ワイドになっているが、4WSによって小回り性能も非常に高いという。大きくなったにも関わらず、ボディの48%にアルミニウムを使用することで従来型より106kgも軽量化することに成功した。エンジンは2種類のV6ディーゼル(170kW/231psと210kW/286ps)とV8ディーゼル(310kW/421ps)、V6ガソリン(250kW/340ps)が用意され。中国と欧州市場にはプラグインハイブリッド(270kW/367ps)もラインナップするという。