ヤマハ発動機株式会社は、「The Master Camp」のトレーニングプログラムとなる「Yamaha | VR46 Riders Academy」の2018年の実施を発表した。バレンティーノ・ロッシ選手が主宰する「VR46 Riders Academy」ととも に 2016 年から実施してきた若手ライダーの発掘・育成を担うのが目的だ。2018 年は 7 月と 9 月に実施する。
5 回目となる 7 月の「The Master Camp」では、初となるアメリカから MotoAmerica 参戦中の 2 名が 参加するほか、ブラジルから R3 Cup に参戦中の 2 名、タイからはアジアロードレース選手権のスーパースポーツ 600 に参戦中のケミン・クボ選手が参加。 ライダーたちはこれまでと同様、イタリアに滞在し「モーター・ランチ」や「ミサノ・ワールド・サーキッ ト・マルコ・シモンチェリ」などで、「VR46 Riders Academy」のスタッフや Moto2、Moto3 に参戦するライダーの指導を受けながらトレーニングに臨んでいく。
ヤマハは世界へ羽ばたくライダーの発掘・育成を目的に、2015年よりステップアップのための環境整 備を進めてきた。「Yamaha | VR46 Riders Academy」は、その一環として 2016 年から導入。これ まで、日本、インドネシア、タイ、マレーシア、オランダ、フランス、フィンランド、ウクライナ、イタリア、 カナダ、ブラジル、オーストラリア、計 12 ヵ国から、YZF-R25 や R3 のレースなどで活躍する 10 代の 若者を中心に、のべ 23 人が参加している。
この中で、アピワット・ウォンタナノン選手(タイ)が、2017 年より「Yamaha VR46 Master Camp Team」 から、CEV ジュニア世界選手権 Moto3 にフル参戦し、2018 年も継続参戦中。アジアロードレース選 手権のアジア・プロダクション 250 で活躍し、昨年スーパースポーツ 300 世界選手権(WSSP300)の 最終戦にワイルドカード参戦して優勝したガラン・ヘンドラ・プラタマ選手(インドネシア)が、今年から WSSP300 にフル参戦しています。また昨年、WSSP300 でランキング 2 位となったアルフォンソ・コッ ポラ選手(イタリア)が、今年からスーパースポーツ世界選手権へステップアップするなど、その成果が確実に現れている。