デビューから6世代目を迎えた「シボレー カマロ」。その中でもっとも魅力的なモデルが「カマロ コンバーチブル」だ。2+2という広い室内を活かして、他にはないほどの開放感が味わえるうえ、オーナーのライフスタイルを日常から華やかに彩る。動画とともにその世界観をレポートしよう。
REPORT◎野口 優(Masaru Noguchi) PHOTO◎小林邦寿(Kunihisa Kobayashi)
出来が良いからこそ味わえる”開放感”
新型カマロのステアリングを握って、10mも走らないうちに実感するのは、その完成度の高さだ。過去のアメリカ車とは一線を画する出来栄えで、クルマとしての本質を根本から見直しているのがすぐに分かる。中でも特に思わせるのはボディ剛性の高さ、そして軽量化による軽快感だろう。それをもっとも痛感するモデルこそ、実はこのカマロ コンバーチブルである。
何しろ2+2のオープンモデルながら、それなりのスピードで走ってもボディはビクともしない。ルーフがないぶん、シャシーに掛かる負担は大きいはずなのに、クーペと比較してもさほど劣っているように思えないのは、如何にシボレーが今作で気合いを入れて開発したのかが伺える。しかも乗り心地は抜群に良い。マクファーソン・ストラットのフロントサスは、しなやかなハンドリングを実現し、マルチリンクのリヤサスは、マイルドながらも粘るようにパワーを受け止める。前後20インチという巨大なタイヤサイズを履いているにもかかわらず、これだけの安定性と快適性を両立できているのは、めずらしい。数あるオープンモデルでも上位に食い込むくらいである。
【SPECIFICATIONS】
シボレー カマロ コンバーチブル
■ボディサイズ:全長4780×全幅1900×全高1350㎜ ホイールベース:2810㎜ ■車両重量:1670㎏ ■エンジン:直列4気筒DOHCターボ 総排気量:1998cc 最高出力:202kW(275ps)/5500rpm 最大トルク:400Nm(40.8㎏m)/3000〜4000rpm ■トランスミッション:8速AT ■駆動方式:RWD ■ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン 位置:左ハンドル ■サスペンション形式:前マクファーソン式 後マルチリンク ■ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク ■タイヤサイズ:前後P245/40R20 ■車両本体価格(税込):602万6400円
Reported by 野口 優/MASARU NOGUCHI
Special Guest 山崎元裕/MOTOHIRO YAMAZAKI
Directed by 小林邦寿/KUNIHISA KOBAYASHI
Produced by 野口 優/MASARU NOGUCHI
SPECIAL THANKS General Motors Japan Limited
制作 株式会社 三栄書房