軽自動車のエンジンを使った世界最小のフォーミュラーカー・ライトフォーミュラ。その体験走行ができる上に、サーキットレクチャーが受けられる催しが3月に行われた。会場の袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで実際に体験した模様をお伝えします。(PHOTO&REPORT:石川順一)
ライトフォーミュラは軽量かつ高剛性のフレームにアルトワークスなどと同じK6Aエンジンを搭載したコンパクトなフォーミュラーマシン。タイヤも一般的なラジアルタイヤを使用でき、積載も軽トラでOKととにかく気軽にサーキット走行を楽しむための設計が貫かれているのだ。
そんなライトフォーミュラを使ったサーキット走行レクチャー&体験会が実は定期的に開かれている。それが袖ヶ浦フォレスト・レースウェイで開催されている「のりもの塾」だ。
シンプルな車体だからこそ、感覚を掴みやすい
今回参加したのは初心者向けの入門塾。主にライトフォーミュラの扱いと挙動になれるためのレクチャーが受けられる。首都高で渋滞にはまってしまい、若干遅れ気味(笑)で会場につくと、あいにくの雨にもかかわらずビィーンと勇ましいエギゾーストの音を響かせながらすでに参加者が軽快な走りを見せていた。
塾長でライトフォーミュラの開発者でもある榎本さんに挨拶をしたのも束の間、「それじゃ走ってみます?」とさっそく試乗を勧められた。一通り座学があってから走るものかと思い込んでいただけにおっかなびっくりステアリングを外してコックピットに収まると、操作方法を一通り説明してくれた。
実践的なアドバイスで疑問点はすぐに解決
■ライトフォーミュラ SPECIFICATION■
全長/全幅/全高: 2870/1320(1020)/1100 (mm)
ホイルベース: 2010 (mm)
トレッドF/R: 1160/1140 (mm)
オーバーハング F/R: 500/350 (mm)
最低地上高: 45 (mm)
サスペンション/ダンパー: ダブルウィッシュボーン/オイルダンパー
ホイール サイズ: 13×4J (PCD100/OFF SET 42mm)
タイヤサイズ: 155/65 R13 (市販ラジアルタイヤ)
エンジン: 660cc DOHC 12Valve NA
エンジンマネージメント: ノーマル ECU仕様
ブレーキ: 四輪ディスクブレーキ(市販ノーマルパッド使用)
ギアシフトレバー: 左側シフト (オプションで右側シフト変更可)
トランスミッション: 前進5速/後進1速 Hパターン
燃料タンク: 20L
問い合わせ:レーシングガレージENOMOTO/のりもの塾