日産の2017年グローバル販売台数のうち、クロスオーバーおよびSUVが好調だ。なかでも、日産のモジュール・アーキテクチャー、CMF(Common Module Familym)を採用するエクストレイル、ローグ、キャシュカイなどのセールスが好調で、CMFが日産で最も販売台数が多いプラットフォームとなった。
日産自動車株式会社は、2017年グローバル販売台数のうち、クロスオーバーおよびSUVが前年比12%増の207万台となり、過去最高の販売となったと発表した。これは新型コンパクトクロスオーバー「キックス」や「ローグ」、「エクストレイル」、「キャシュカイ」、大型SUVの新型「アルマーダ」、コンパクトラグジュアリークロスオーバーのインフィニティ「QX30」の好調な販売によるものだ。地域別では、北米および中国で16%、中南米で94%、それぞれ増加した。
キックスは、中南米、中国で販売されているコンパクトSUVだ。プラットフォームは、Vプラットフォームを採用。エンジンは、1.6ℓNAエンジンを積む。
キックスは、メキシコ、中南米、中国で初めて年間を通じて販売されたことで、グローバルでの販売台数が109千台となった。キックスは今年、米国およびカナダで発売される予定で、日産のクロスオーバーの勢いをさらに加速させると期待されている。
日産の副社長ダニエレ スキラッチは、
「2017年、日産のクロスオーバーおよびSUVのグローバル販売が伸びたことが、日産の成長に大きく貢献しました。日産のSUVおよびクロスオーバーの販売台数は昨年、23万台近く増加しました。2018年は、米国およびカナダでの『キックス』の発売、インフィニティのラグジュアリー中型クロスオーバーである新型『QX50』のグローバルでの発売、インドネシアでのダットサン『CROSS』の販売開始により、その勢いは加速する見込みです」
と述べた。