2018年2月1日付で、ZFのCEOにウォルフ=ヘニング・シャイダーが就任した。コンスタンチン・ザウアー博士の後任となるシャイダー(55)は、ボッシュ社(Bosch)やマーレ社(Mahle)等において豊富なマネージメント経験を有している。
ZF監査役会長のフランツ=ヨーゼフ・ペーフゲン博士は、次のように述べている。「ウォルフ=ヘニング・シャイダーは、マーレ社のCEOとして大きな変革に卓越した手腕を発揮しました」
「当社は、シャイダーの指揮の下、『ZF 2025』戦略の推進を継続します。彼は、明確なビジョンを持ち、組織を変革に導く人物です。卓越したマネージメントスキルと関係者全員との絶え間ない意見交換を通じ、自動車業界全体が直面する、困難な変革の時代において強いリーダーシップを発揮してくれると信じています」
「CFOとしての職務に加えて暫定CEOも務めたコンスタンチン・ザウアー博士には謝意を述べたいと思います。また、マーレ社には、シャイダーのこの度の異動が円滑に運んだことに感謝します」
ZFの株主であるツェッペリン財団のアンドレアス・ブラント理事長、ウルダラップ(Ulderup)財団のヨアヒム・マインネッケ博士からは、この度の人事について次のような祝辞が寄せられている。
「シャイダー氏は、卓越したマネージメント能力を有する人格者であり、ZFに求められる経営経験、リーダーシップ、戦略的思考すべてを持ち合わせた人物です。素晴らしい人脈を持っており、自動車業界および部品メーカーが直面する課題や難題についても熟知しています。ご活躍に大きな期待を寄せております」
シャイダーは1962年5月6日にザールブリュッケンで生まれ、ザールブリュッケン大学およびアーヘン工科大学(いずれもドイツ)で経営学を学び、1987年に卒業した。その後、ロバート・ボッシュ社(Robert Bosch GmbH)に入社。1989年から2010年にかけては、同社のパワーツール担当ヴァイスプレジデント(仏)、カー・マルチメディア部門CEO(独ヒルデスハイム)、ガソリン・システム部門CEO(独シュヴィーバーディンゲン)等の要職を歴任。また、2010年から2015年まで同社取締役を務めるとともに、2013年7月からはオートモーティブテクノロジー部門のスポークスパーソンも兼務した。2015年4月にはマーレ(Mahle)グループの経営委員会メンバーとなり、同年7月より会長兼CEOを務めていた。