デンソーは、夜間歩行者や自転車などを認識し、車両の安全性能の向上に貢献する製品として、普及型の新型画像センサーを開発した。今回開発した画像センサーは、2017年7月に発表したミリ波レーダーと合わせ、2018年1月に発売されたトヨタ「新型アルファード」と「新型ヴェルファイア」に搭載されている。
1月にマイナーチェンジを受けた、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアは、第二世代を迎えた予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備した。単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、自転車の運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」や、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要な運転操作の支援を行う新機能「レーントレーシングアシスト(LTA」を搭載した。
デンソーが開発した新型の画像センサーは、新たなレンズの開発、撮像素子の高感度化により、夜間の認識性能を向上させた。この画像センサーとミリ波レーダーの組み合わせにより、昼間だけでなく夜間の歩行者の認識を可能にした。これにより、街灯のある夜間の住宅地においても、歩行者を認識し、緊急時の自動ブレーキの実現に貢献している。