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みんな大好きトラック!:日野プロフィア/レンジャーのカスタム【東京オートサロン2018】


毎年恒例の日野自動車ブースは、乗用車がメインの東京オートサロンにあってトラックのカスタムカーが見られる人気スポットのひとつ。今回は、先般フルモデルチェンジを果たしたばかりの大型「プロフィア」と中型「レンジャー」のカスタム提案を展示している。2台を手がけたデザイナーに、込められた想いを訊いてみた。

これまで小型トラック「デュトロ」のカスタムカーを展示して、われわれの目を楽しませてくれた日野自動車。2018年の今回は打って変わって、大型トラック「プロフィア」と中型トラック「レンジャー」のカスタムカーを持ち込んでいる。デュトロでも通常の乗用車に対してはサイズが大きく、カスタムカーともなればかなり目を引いたものだが、それよりもさらに寸法があり迫力のある2台がブース内に所狭しと並べられている。




──なぜ今回は「レンジャー」と「プロフィア」なんでしょうか。


渉外広報部・大橋氏 2017年にプロフィアとレンジャーがフルモデルチェンジを果たしました。それぞれ16年ぶり、14年ぶりというサイクルです。いま、日野自動車として一押しの2台ということで、カスタムのテーマ車両にこれらを選びました。




──プロフィアとレンジャーは、デュトロに対して個人所有率が低いと思われます。カスタムのニーズは寄せられますか。


大橋氏 もちろん個人所有車でない場合はカスタムへのニーズは高くありません。しかし、昨今のトラックドライバー不足の状況にあって、魅力的なクルマを提案するというのは大切なことです。リクルートにも役立ちますし、「このクルマに乗りたい!」とトラックドライバーになろうと思ってもらえるかもしれません。




──トラックそのものに興味を抱いてもらうというのが目的のひとつですね。


大橋氏 はい。ひいてはトラックを東京オートサロンにもってくるという意義にもつながります。トラックメーカーとしては残念なのですが、一般的にトラックにはあまりいいメージが抱かれていません。社会インフラであるにもかかわらず、です。カスタムトラックの提案によって、トラックの存在に気がついていただき、温かい目で見守ってもらえたら、と考えています。

I AM THE PROがコンセプトキーワード

スポイラーの装着と赤いアクセントがクール

──デュトロと違って、ボディサイズの大きなプロフィアとレンジャーではカスタムの難しさもあったと思います。


デザイン部・花澤氏 個人ユーザーの方が多いデュトロに対して、プロフィアとレンジャーは仕事のやり方も異なります。今回の日野ブースのテーマでもある「I AM THE PRO」コンセプトワードに、プロフェッショナルとはなんだろうというところから突き詰めてカスタムの案を練りました。




──フルモデルチェンジ直後ということで、とくに難しかったのでは。


花澤氏 はい。目指したのは、2台の魅力を高めて、存在感をアップさせること。一新したデザインを生かしつつ、底上げすることをねらいました。変えるのは簡単です。あとからでもできる。そこで今回は「持ち上げていく」ことにしたのです。やりすぎず、やらなさすぎず。そこのさじ加減が非常に難しかったですね。




──スポイラーの装着で、より安定感が高まっているように見えますね。


花澤氏 トラックって、車高が高いですよね。見た目からも安定感を出したい。スポイラーの装着で、より低いイメージを訴えることができました。もちろん、空力性能も改善されています。




──赤白黒というカラーは、どのように決められたのですか。


花澤氏 じつは日野自動車のコーポレートカラーでもあります。今回の白は、あえて標準色を用いました。いつもだとスーパーホワイトなどの、より白い白を塗ったりするのですが、今回は標準色そのものです。色で見せるのではなく、形などで見せていきたいという想いです。




──グリルの存在感が高まっていますね。


花澤氏 ノーマル車ではグレーあるいはめっき加工のところ、今回の2台では黒めっき加工をおごっています。顔全体を引き締める効果があり、ボディカラーとのコントラストが強くなることで明快なデザインにできました。




──レンジャーでは、バンパー中央部も黒くなっていますね。


花澤氏 プロフィアもそうなのですが、もともとこの2台はデザインが縦基調で仕立てられています。レンジャーのノーマルバンパーはボディカラーなのですが、そこを黒くしてグリルとの連続性を持たせることで高さ方向に視線を得られる。プロフィアとの兄弟車感を高められました。

プロフィアの展示は迫力満点!

仕事場としての魅力を高める内装

レンジャーのステアリングホイールは手触りも色調も最高!

──2台ともに、内装の落ち着いた感じがとても印象的です。


花澤氏 仕事場としての魅力を高める。これをコンセプトにプロフィアとレンジャーそれぞれのキャビンを仕立てています。レンジャーはオリジナルでインパネがブラック/ブラウンの2トーン仕立てなので、そのイメージをシートにも展開しました。さらにステアリングも2トーンにし、上質な加工を施しています。




──ドライバーのキャビン滞在時間は、レンジャーよりプロフィアのほうがより長いですね。そこには留意されたのでしょうか。


花澤氏 プロフィアは、落ち着いたイメージを訴求しました。中型トラックはそのキャラクターとして街中を走るイメージがあり、アクティブ感に富んでいます。色を用いることでそういった印象を作り出しました。いっぽうのプロフィアは仕事場ということで、ブラックとグレーの2トーンで大型としての差異化を図っています。2台ともに外見と同じく、やりすぎず、どこまで施すかに意を払っています。




──今回、とくに苦労されたところはありますか。


花澤氏 今回、2台ともにスポイラーを提案しています。これらはノーマルバンパーに装着というスタイルでして、これは、交換となると心理的なハードルがどうしても高くなってしまうことから、このようにしました。だから、ノーマル形状より寸法を引っ込めることはできません。形状と外寸制限内での工夫に苦労がありましたね。




──交換ではなく装着というのがユニークですね。


花澤氏 レンジャーのほうではコーナーパーツだけを装着する方式で、より簡単さが高まっています。表情は変えたいんだけスポイラー交換となると……というときに、より手軽にカスタムを楽しんでもらえると考えています。








大橋氏がおっしゃるように、トラックに対するイメージは決していいものとは言えない。しかしコンビニにいつも商品が並んでいるのは、通販で商品を頼むと手元にすぐ届くのは、トラックが活躍しているからだ。あって当たり前のありがたさ、と麻痺してしまっているのは残念だが、しかしこうしたカスタムトラックによって存在感が高まり、いいイメージが抱かれるようになれば社会全体にとってプラスになるはず。何より、皆さんトラック、大好きでしょう? 




東京オートサロンでは、ぜひ日野自動車のブースで実車をご覧になってみてください! コックピットにも座れますよ!


(東ホール8)

プロフィアの迫力あるマスク! 黒めっきにシルバーフィルムによるトリムがおしゃれ!

プロフィアは内装をブラック/グレーの2トーンで演出。
座ると自動的にウィーンって動きます!


グリル縁面はLEDでドレスアップ!

プロフィアの壁面は、なんとペイント中!

レンジャーの内装はブラック/ブラウンの2トーン仕立て。
まるで高級車のような装い。カーボン調の表皮も上品だ。


壁面にずらりと並ぶ発光体。その正体は……。

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