2017年のF1グランプリ。マクラーレンと組んで3年目のホンダは、今年も苦戦したままシーズンを終えた。とはいえ、その中身は大きく進化していたのだ。
毎年年末に刊行しているMFi特別編集『Motorsportのテクノロジー』では、毎年年末にその年のモータースポーツ関連の技術取材を行なっている。その中心は、やはりF1である。
2015年から3年連続で、シーズンを終えたばかりのタイミングにホンダのF1開発拠点であるさくら研究所で取材を行なった。いわば「定点観測」である。複雑きわまりないパワーユニットを同じ角度から撮影する。さらにディテールも徹底的に撮影。そのうえで開発エンジニアのお話を伺う。
その成果は、12月25日発売の『Motorsportのテクノロジー2017-2018』に収められている。
2015年のRA615Hと2016年のRA616H、2017年のRA617Hを同じアングルで並べてみた。2015年仕様と比べると、最新版はずいぶんたくましくなったように見える。2015年に見たときはそうは感じなかったのだが、2017年仕様を見た後に比べると、いかにも華奢な印象だ。
こうして並べると、RA615H/RA616HとRA617Hとでは、まるっきりコンセプトが異なることが、外観からも伝わってくる。
RA616Hに対してRA617Hは、どこがどう変わったのか。変化点とその背景をまとめた。また、外から見える部分だけでなく、中身(燃焼コンセプト)の話もたっぷりと解説している。
エンジンの話だけでなく、パワーユニットのエネルギーマネジメントについても取材した。
MFI特別編集『Motorsportのテクノロジー2017-2018』
年末恒例のMFi特別編集「Motorsportのテクノロジー」の2017-2018年版。F1、GT、WEC、パリダカ、そして日本人ウィナーが誕生したIndyCarのRacing Technologyも美しい写真・図版ともに解説。