2017年12月16日(土)に横浜美術館(神奈川県横浜市西区)にて行われた、すぐれた車両のカラーデザインを顕彰する「オートカラーアウォード2017」。
そのグランプリをヤマハのMT-10/MT-09/MT-07が受賞した。
【グランプリ GRANDPRIX】
ヤマハ発動機株式会社
「MT-10/MT-09/MT-07 」
テーマ/受け入れられる非常識 Night Fluo
カラー/ブルーイッシュグレーソリッド4
担当デザイナー
安田 将啓(やすだ まさひろ)さん
片平 憲男(かたひら のりお)さん
【授賞理由】
通常タンク部分が目が引くというバイクのデザインの中で、タイヤに注目させるという発想が新しく自由な印象をうける。マーケットを意識しすぎず、デザイナーが自分の意志をもってタブーに挑戦している。とくにカラーデザインがその挑戦をリードしているというのがいい。
これらのデザインは多少荒削りではあるものの、センスが未来的で、少し先をいっているといえる。20年という節目を迎え、今後は少し先を見ていきたいという今回のオートカラーアウォードに相応しいといえる。
今後もこれまでの殻を破り次の時代をつくっていくような、挑戦したカラーデザインに期待していきたい。
【メーカーからのメッセージ】
“自由に楽しむ、自操る”
M在にTシリーズのユニークな世界観を強調するために、クールでインパクトの強いカラーデザインに仕上げました。
ソリッドグレーはチープに見える可能性があり、リスクの高い色ですが、尋常ではないインパクトを狙うため、塗装による装飾的要素を排除しシリアスさを表現する色として開発しました。
足回りにアクセントカラーのアシッドイエローと合わせることで、
MTシリーズの“機能性”、“ファッション性”の両立を狙ったカラーデザインになっています。
【オートカラーアウォード2017について】
<オートカラーアウォードとは>
一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)が主催する、車両のカラーデザインの企画力や、形との調和を含む、内外装すべてのカラーデザインの美しさを評価する懸賞制度で、1998年からはじまり、2017年で20回目を迎えた。
<開催日>
2017年12月15日(金)〜16日(土)
公開プレゼンテーション、グランプリ発表・表彰式
<会場>
横浜美術館(神奈川県横浜市西区)
<対象>
前年開催日の翌日(2016年12月11日)〜2017年12月末日までに、一般消費者が購入できる旨を発表した日本国内市場に向けて販売される車両のカラーデザイン。
<グランプリの審査視点>
●市場に影響を与えたか ●車両のカラーデザインとして企画/発想が優れているか ●デザインの企画/発想が他業種の手本となりえるか ●従来にない色域に挑戦して成果をあげているか ●新しい技術を効果的に採用しているか ●インテリアカラーがエクステリアカラーに調和しているか ●インテリアカラーが美しいか ●エクステリアカラーが美しいか
<審査委員>
以下の審査委員の投票結果により、賞が決定。
●オートカラーアウォード審査委員(3名)
島村 卓実(Qurz〈クルツ〉Inc. インダストリアルデザイナー)
松田 朋春(株式会社ワコールアートセンター シニアプランナー)
大澤かほる(一般社団法人日本流行色協会 クリエイティブディレクター)
●JAFCA自動車色彩分科会審査委員(10名)
株式会社本田技術研究所(二輪・四輪)、川崎重工業株式会社、スズキ株式会社、ダイハツ工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、日産自動車株式会社、マツダ株式会社、三菱自動車工業株式会社、ヤマハ発動機株式会社
●一般審査委員(事前登録した100名の一般審査委員による投票結果も加算)
〈主催〉
一般社団法人日本流行色協会(JAFCA) (理事長 中藤 正哉/DIC株式会社 執行役員)
公益財団法人 横浜市芸術文化振興財団
〈協賛〉
旭化成株式会社/長瀬産業株式会社/DIC株式会社/トーヨーカラー株式会社/大日精化工業株式会社/オージー長瀬カラーケミカル株式会社/関西ペイント株式会社/BASFジャパン株式会社/松崎化成株式会社
〈後援〉
経済産業省/国土交通省/横浜市文化観光局/日本商工会議所/東京商工会議所/公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会/一般社団法人日本インテリアファブリックス協会/公益財団法人日本デザイン振興会/一般社団法人日本自動車工業会/日本自動車輸入組合/一般社団法人日本テキスタイルデザイン協会/一般社団法人日本塗料工業会/一般社団法人日本自動車販売協会連合会
〈参加メーカー〉
スズキ株式会社/ダイハツ工業株式会社/川崎重工業株式会社/トヨタ自動車株式会社/日産自動車株式会社/株式会社本田技術研究所/マツダ株式会社/三菱自動車工業株式会社/ヤマハ発動機株式会社