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【スバル会見 続報】約25万台がリコール対象 OEM供給しているトヨタの86も含まれる


日産に続いて、スバルも「完成検査」を無資格の従業員が行なっていたことが発覚した。スバルは27日17時より、恵比寿本社で「完成検査に関わる社内調査結果についての緊急記者会見」を開いた。出席者は代表取締役社長 吉永 泰之(よしなが やすゆき) 執行役員 品質保証本部長 大崎 篤(おおさき あつし) の2名。

無資格検査が発覚したのは、スバルの群馬製作所本工場に1ライン、矢島工場に2ラインの3ラインだ。スバルによると訓練中の検査員が正規検査員の付き添いなしに完成検査を行っていたという。


記者会見冒頭、吉永社長は、謝罪、深々と頭を下げた。プレスリリースの内容を丁寧に説明したあと、「きちんとわかっていただきたい。きちんとすべてのご質問にお答えします」と述べた。実際、会見後の質疑応答には長い時間をとった。








質疑応答の内容は下記のとおり。




吉永社長


「245名の正規検査員がいる。正規の登用前の者は10月1日にスバル全体で4名。工数不足で代行させているということではまったくないということは、ぜひご理解いただきたい。完成検査要領に則っていないのは、そうであるから、国交省に30日に報告した後、リコールする予定である」






Q:今回の件で、一番問題だったのは、どこだったのか? 改善点は?




吉永社長


「正確な意味での完成検査要領、ハードルを高くしすぎているのかもしれない。そうはいっても、要領には則っていなかったのはそのとおり。どうしてか? 一部想像が入るが、30年以上前から。完成検査は非常に大切なことだと思ってきた。きちんと明文化されたものがあればよかったが、歴史が古いこともあって、歴史上ずっとこうやってきたということになるとやはりエビデンスがない、ということで、今日のお詫びになっている。今後は、いまのやり方を明文化するだけではなく、もう一度、いまの時代にどうするの相応しいのか、すべてのことを見直してきちんとする、取り組むということ」




大崎執行役員


「今後、今やっている仕組みを、単純に明文化して置き換えていくのではなく、すべてを棚卸しをして何が一番相応しいか検討して、整備したいと考えている」






Q:リコールを予定しているものは、何車種何台程度? 社内でどうして現在のルールと違っていることに気づかなかったのか? 国交省からも30年も指摘がなかったのか? 構造的な問題があるのでは?




大崎執行役員


「群馬製作所本工場に1ライン、矢島工場に2ラインの3ラインをもっているが、そのすべて対象となる。約25万台がリコールの対象になる。OEM供給している、トヨタさんの86も含まれる」




吉永社長


「感度が鈍いところがあると思うが、こういうやり方が正しいと思ってきたことが原因。いまの話は規定というより運用の話。おそらく監査では運用のところの監査にはならない、と思う。監査では指摘されなかったと理解している」






Q:事実関係の時間経緯は?




大崎執行役員


「本件、国交省から9/29深夜に調査の依頼がきた。10/2の月曜にすべてのラインに入って現状どうなっているか検査し、3日に正規の検査員以外が関わっているという疑義があると掴んだ。そして、その場で停止しました。それ以降、疑義のある状況を回避している」




吉永社長


「トップとしての責任は強く感じている。いい会社にしたいと思ってやってきた。まだまだ実力がついていないということを強く感じた。実力をもう一弾強くしていくことに全力を尽くしたい」






Q: 10月3日に把握して、発表が今日になったのはなぜか?




吉永社長


「何度か国交省様にも問い合わせて、私どもとして、日産の報道を受けて、私たちの位置付けがどうなるか問い合わせていたので、時間がかかった。この調査は、もともと一ヶ月を目処に、ということだったので、その時間を使って調査した」






大崎執行役員


「10月3日に疑義がある。法規など10月5日には国交省に相談を始めた。






Q:一昨日のプレカンのときに、社長はこの件をわかっていたか?


吉永社長


「もちろん、わかっていた。今日の報道になるまで、自分のなかではどういう風に説明したらわかってもらえるか。考えていた。会社としては国交省に問い合わせをしていたので、それを見守っていた。今日の会見でも自分自身の会社がそう思われる対象になっていることに対して忸怩たる想いだ」






Q:そもそもスバルの規定に矛盾があるのでは?




大崎執行役員


「上位規定(完成検査要領)には、完成検査員が行うとなっているが、完成検査員には、経験が必要という矛盾があった。言葉だと単純明快なのですが、実際は複雑に絡み合っている。現場で指摘してきた者はいなかったのではないかと思っている。実務経験を現場で積むことを重視してきた。きちんと明文化されていなかったのが、問題だった。印鑑についてですが、係長から認定を受けると現場の担当者の印鑑を貸与される。検査は判子を捺すまでが検査なんですよ、という意味で班長のものを渡してきちんと管理していて、使い回しはない。責任は誰が持つのかについてはグレーな部分があるので正す必要があると反省している」






Q:国内で3ラインしかないのに、監査の運用が問題になるのはおかしいのではないか?




大崎執行役員


「おっしゃるとおり。内部でも内部監査が効くように透明性があるようにしなくてはならない。見える化が足りなかった。これを徹底的に変えていきたい」






Q:正規の検査員ではなく、登用前の検査員は何名いたのか?




大崎執行役員


「平均8名。最大17名(ここ4年間で)。人が足らないからこういう運用をしていたのではないことはわかってほしい」






Q:国交省とのやりとりは?




大崎執行役員


「国交省は、習熟過程で、マンツーマンでトレーニングをするのは、問題ない。判子は預けるのはよくない。代行押印というのはまずいだろうというような話をしていた」






Q:社長が知ったのはいつか?




吉永社長


「10月11日の17時15分に聞いた。隠し事をするのはよくない。ただし解釈の部分が多くあるので、よく問い合わせるように指示していた。昨日の夜までは、最終30日までかけて答えが出るのでは思っていた」






Q:消費者に対する吉永さんのメッセージは?




吉永社長


「お客様は大切なので、安心と愉しさをスバルの価値してやってきている。そのなかで安心安全に関わることでお客さまにご心配をおかけするのは、スバルのブランドしてもよくないと思っている。非は非として、きちんとやっていきたい。最前線に立つのは国内ディーラーなので、その人たちを支えて行かなくてならない」






Q:リコール費用はどの程度を考えている。




大崎執行役員


「検討中。費用はおおむね50億円強はかかるのではと考えている」






Q:もういちど、発覚から発表までの時間差の理由は? 「日産の問題で日産だけ糾弾されていたが、国交省とのやりとりは?」




大崎執行役員


「国交省からの調査以来から、法令や規定が非常に複雑に絡み合っている。けっして国交省から発表はするなというのはない。時間がかかっただけだ」




吉永社長


「当社のやり方は問題はあるのだろうか、と考えていた。当社のやり方は問題があるのだろうか、と問い合わせた。そこだけぜひ理解していただきたい。不都合なところはある。30日に国交省に報告をして、そのあとおそらく指示があると思う。私どもとしては、時間がすごくかかっていると思われるかもしれませんが、『本当にまずいんだろうか?』ということをずっと問い合わせをしてきた、というのをぜひご理解していただきたい」






Q:リコールの対象は?




吉永社長


「3年経ったものは、車検を迎えているものは、リコールの対象外。なおかつ、完成検査の資格を持っていなかった人がラインに入って生産していたものが対象。今現在は、疑義のある状態ではないので、この状態であれば、法規に適合した状態だと思っている。




吉永社長


「生産が増えているので、全体として高負荷になっているのはその通りだが、生産が急拡大したことが、今回の件とは関係ないと私は考えている、と吉永社長は述べた。スバルの実力をもっと上げていかなければならないと考えている。成長の歪みは、この件に限らずまだ追いついていない、というところはある。今回の件で、足下を見つめ直して出直す。今日をきっかけに全社員でその思いを共有したい」






Q:OEM対象、トヨタに対してはどのタイミング伝えたのか?




大崎執行役員


「今週、やはりまずいだろうとはっきりしてきたので、今週の頭に伝えた。今日の発表も事前に伝えた。情報の提供をしている。




吉永社長


「トヨタとの関係は、非常に大事な関係です。基盤となる技術、ハイブリッドなど大きな試験環境がともなうものは教えてもらう立場。トヨタの信頼を裏切る、心配をかけるようなことはあってはならない。きちんと報告はしている。ご理解はいただいている」






Q:不適切な完成検査がなされた自動車あるわけですが、そのクルマは安全であると思いますか?




吉永社長


「不適切がなにか、何が不適切だったか、というのが上位規定と不適切なところがあったということで、そこを明文化して直していきたい。プロセスに問題があったからリコールするわけで、安全です、と言ったらリコールをする必要がない。この場で私が、『安全です』といったらおかしくなる。『安全ではない』と言ってもおかしくなる。規定して明文化していなかったのが問題。そこを直していきたい」




Q:東京モーターショー開幕もタイミングで、こうなったことに対してコメントは?


吉永


「あってはならないこと。クルマに対する興味を若い方に取り戻してほしい、日本のものづくり、日本という国にとっても自動車産業は基幹産業で非常に大事。それを揺るがすようなことになって非常に申し訳ないと思っている。




Q:販売への影響は?


吉永


「販売への影響は非常に心配している。正直、やっぱり心配ですね」




Q:こういう事態が起きるのは、経営と現場が離れているのでは?


吉永


「現場と経営の距離は近い会社だと思っている。歴史の長い会社なので、暗黙知の部分が多くて、阿吽の呼吸で動いてしますところがある。ここを正していかなければならないと思っている。変えていきたいと思っている。全員で大反省して、きちんと整備していくことに繋げないといけない。今日をスタートにしたいと思っています。


ルールはルール。ルール通りになっていないと申し上げるしかない。ユーザーの方には、当社がやってきたことをきちんとお伝えしたい。だから私たちに問題がないということではなく、スバルはそういうことを考えてきました。とお伝えしたい。理解していただく努力をするしかない。自分の気持ちでいえば、全部のお客様に自分でご説明したいのだが、それはできないので、いろいろな場面でお伝えしていきたい」








質疑応答は、1時間30分を優に超える時間を費やした。

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