
クルマ好きの間では”鉄ブロック”、”アルミブロック”の論争が起こることもしばしば。旧車をメインに扱いチューニング推進派のG-ワークス的にはもちろん”鉄ブロック”を勧めちゃいます♪

「自分好みにいじれる」というのは旧車の良いところの一つで、外装から足回りそしてエンジンとほぼ全てに渡っていじる余地が残されている。
今回取り上げるエンジンも、「余裕を持たせた”鉄ブロック”」だからこそ、簡単に排気量を上げられることができるのだ。
90年代のクルマあたりから軽量化を目的にアルミブロックが増え、今では殆どのエンジンがアルミブロック。基本的にアルミブロックはピストンリングが接するスリーブを鉄で製作し、アルミブロックに鋳込んでいる。もちろんスリーブを打ち替えることも可能だけど、現代のエンジンはスペース的に詰めて作られていたり、スリーブ自体の薄さにも限界があるからピストンボアをあまり大きく出来ず排気量アップもそれほど望めない。
しかし、ココで取り上げるL28型エンジンはノーマルボア86φで、89φのピストンもボーリング加工により使用出来る。結果的にピストン交換だけでも200ccもの排気量アップが望める。しかもボーリング加工(ホーニングも)のみで行えるのも鉄ブロックの利点で、昔から現代に至るまで費用対効果が抜群に高く、乗って比べてもその差は歴然。余裕を持たせた上での89φで耐久性だって鉄だから非常に高い。
鉄ブロックの利点はまだある。
”音”だ。
アルミブロックでは出せない独特の排気音は、乗っているものにとってそれはかけがえのないもので、その排気音だけを聞いているだけでも満足。
自分の思うようにいじれ、パーツも豊富、公認車検も比較的簡単(この年代の車両は縛りが少ないため)、乗っていて楽しいとクルマ好きにはたまらない鉄ブロックの魅力、いかがでしたか。

鉄ブロックの魅力、G-ワークスでも連載中♪
21世紀究極のクルマ改造本! クルマは俺たちに夢をはこんでくれる! ! サニトラ、ハコスカ、ケンメリ、フェアレディZ、そしてハチロク・・・。いつまでも輝きを失わず人々を魅了する旧車たち。あの頃そのままの雰囲気を残しながら、仲間と一緒にアクティブに楽しむためのマガジンです。