
次期スープラのロードスターバージョンとして注目されるZ4やスタイリッシュクーペの8シリーズなどのコンセプトモデルのほか話題の導入直近モデルが発表された。

NHK交響楽団の演奏で厳かに始まったBMWのプレスカンファレンス。BMWのペーター・クロンシュナーブル代表取締役社長は「ブースのコンセプトはラグジュアリーです。7シリーズ、8シリーズ、Z4コンセプトなどで。新しいブランドアイデンティティを表現する」と述べた。

今回の東京モーターショーではコンセプトZ4、コンセプト8シリーズ、M5、6シリーズGT、X3などがアジアプレミアとして発表された。特にコンセプトZ4はトヨタ・スープラとプラットフォームを共用するロードスターバージョンとして注目を集めている。
すでにペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表されているが、スラントしたグリルなどスタイリッシュなデザインは最新BMWのデザインの方向性をうかがわせる。「電動化車両は主要な成功セグメントです。先月全世界で1万台の電動化車両を販売しました」とクロンシュナーブル社長が述べていることから、ハイブリッドモデルも存在するかもしれない。登場は来年期待できそうだ。

アジアプレミアとして登場したコンセプト8シリーズは往年のラグジュアリークーペの8シリーズの復活を彷彿とさせる。もちろん、まもなく登場予定の8シリーズの外観を再現しているという。
8シリーズはラグジュアリーモデルの象徴であるという。情熱、パワー、パフォーマンスに妥協しない真のスポーツカーであり、真のラグジュアリーカーと謳う。キャッチフレーズは「less is more」つまり予少なく、より豊かに。本来このポジションは6シリーズが担ってきたが、モデルの統廃合が進むBMWにあって、6シリーズはやはり消える運命なのかもしれない。コンセプト8シリーズはまさにラグジュアリークーペの6シリーズのポジションに据えられるだろう。

まもなく日本にも上陸予定のM5は4.4リッターV8ツインターボのハイパフォーマンスサルーン。最高出力は600ps(441kW)、最大トルク750Nm、0-100km/h加速で3.4秒のパフォーマンスを誇る。駆動方式はAWDながら、走行性能を楽しむ場合は後輪駆動を選択することもできる。CFRP製ルーフなど素材にも趣向を凝らして軽量化を果たすなど、5シリーズラインナップのトリを飾るにふさわしいモデルだ。

6シリーズ・グランツーリズモは5シリーズ・グランツーリズモの後継車となる。5シリーズGTと同様に荷室容量は大きく、610リッター(最大1800リッター)としながらも、Cd値を0.29から0.25に向上するなど空力性能を高め、最大150kgの軽量化もあいまってスタイリッシュなシルエットを手に入れた。
最新の自動運転技術も盛り込まれ、コネクテッドドライブにも注力し、高度自動運転開発を進めている。これは2021年6月までに発売する予定のiネクストの開発にもつながるだろう。