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FIAインターコンチネンタルドリフトでデモ走行した得体の知れないシルビアの正体


FIAインターコンチネンタルドリフティングカップの空き時間に盛り上げ役としてコース走行した1台のおかしなシルビア。ボンネットからタービンが飛び出てて、リヤにはジェットエンジン(!?)が…。このクルマ、栃木県のCLRというショップが製作した渾身の想定外まし〜んなのであーる!

2JZ×4ターボの仕様はこれまでと変わらず、3気筒ごとの直列ツインターボで排気はエキマニ→TD06-17C→T88-34D、吸気はT88→TD06→インタークーラーの順で過給される。

 じつはこのシルビア、完成したのは2014年の年末。それから各部のアップデートを繰り返しながらその変態指数をドンドン上げていっているドリ車なんだ。


 このクルマのトピックはやっぱりエンジンのターボレイアウトだろう。3.1ℓ仕様のフルチューン2JZにT88-34DとTD06-17Cをそれぞれ2機ずつマウント、つまりは4ターボなのであります!! もうブガッティのヴェイロンも真っ青です!


 わかりやすく解説すると、これは3気筒ごとの直列ツインターボで、それぞれの排気はエキマニ→TD06→T88、吸気はT88→TD06→インタークーラー…という経路をたどる。大きいタービンから小さいタービンに吸気されることを考えると、高回転でフン詰まっちゃうじゃ!? なんて思っちゃいがちだけど、このシステムは理屈的にそうはならない。


 T88の過給が立ち上がってきてゼロブーストに達すると、TD06をアシストするようになる。つまり1次排圧が下がる=高回転域でブースト圧がタレにくくなるハズなんだ。つってもそれは机上の空論で、じっさいに6発の直列4ターボを製作した人間なんてこの世にいない(?)だろうから、走らせるまでフィーリングやパワー感は未知数だったんだけどね。

 CLRの挑戦はそこで終わらなかった。4ターボ仕様での走行を続けているうちにリヤのトラクション性能が気になるようになってきた。そこで今度はリヤにラジコン飛行機用のジェットエンジンを搭載するというブッ飛んだ改造に着手!


 ちなみにこのエンジン、ラジコン用とはいえフツーに購入すれば4〜50万円するシロモノらしい。写真の方向だと地面側から吸った空気が内部のファン圧縮されて燃料が燃えて上に炎が飛び出て、地面へ向かって推力が発生する。燃料は灯油にジェット添加剤を数%混ぜるんだけど、かなり燃費がいいとのこと。噴射操作は室内スイッチだ。

 ジェットエンジンによる下向きの推力を受け止めるマウントに使ったのは、ハイエースのバニング用として販売されてたものをムリヤリドッキング。どーりで幅が合ってないわけです。


 ともあれ、本番のFIAインターコンチネンタルドリフティングカップでは最高のデモ走行を披露してギャラリーを湧かせていたし、世界に向けて日本の改造魂ってやつをアピールできたのではないでしょうか!?

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