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ボルグヴァルト編 イザベラ・コンセプト Borgward ISABELLA Concept


ホール11に続いてホール9へ。このホールは、ホンダ、フォード、KIA(起亜)などがブースを構えるホールだ。ドイツ勢は1ホール1メーカーを独占するのだが、非ドイツメーカーは、こうしてひとつのホールを分け合うのだ。スバルの前デザイン部長の難波さんとデザインチェックをしながらのフランクフルト・モーターショーツアー。2回目はホール9を探索する。

入ったところにあったのは、サンヨン(双龍)のブース。難波さんは、サンヨンのモデルを酷評しながら奥に進む。

ーこれ、ボルグワードです。ボルグヴァルトっていうのかな? BORGWARDです。ボルグヴァルトは、第二次世界大戦前にドイツにあった自動車メーカーですよ。ゴリアテ(GOLIATH)とか作っていたメーカーです。確か、戦前のモーターファンでも取り上げていましたよ。これはどこを見ればいいですか。コンセプトカーがあります。イザベラ・コンセプトって書いてありますね。


難波:これはね、見るところないですね。ないと思います、ボクは。こういうのってショーカーのためのショーカーみたいな感じがして、ボルグヴァルトって会社がこれでなにを表現したかったかっていうのがわからないんですよ。




ーこのへんのCピラーのところ、特徴的な処理がしてありますよ。


難波:面白いだけです。なんのためかなって思うんですよ。ガラスのすき間があって、そこで空気を流してそれを整流してっていうことが理由ならいいかもしれないですけど。なんなんでしょうね、デザイナーが手が動いてそうなっただけって感じがします。まあ、それが悪いとは言いませんけど。やっぱりこれも電気自動車。それから自動運転になったら、室内が簡素になってっていうような感じですね。もう、この手の画とかこの手の内装のスケッチとかってインターネット見たらゴマンと載っていますよ。世界中の学生が描いて、プロフェッショナルも描いていますけど、それとあんまり差がないので、なにをボルグヴァルトがやりたいのか、自分たちもこれくらいは作れるってことを言いたかったとしか思えないですよね。




ーボルグヴァルトってメーカーそのものが僕らには馴染みがないですから。


難波:ないですね。




ー昔あったブランドだっていうことはわかるんですけど。


難波:そうですね。これはね、驚かない。驚かないっす。




ーでも驚かせたかったんでしょ?


難波:うーん。まぁ、やりたかったんでしょ、オーナーが。「ウチもカッコいいコンセプトカー作って、出せよ」って言ったのかもしれませんね。




ーイザベラって名前には、元ネタがありそうな気がしますけどね。


難波:イザベラ。ああ、あそこに書いてあった。別にこの、ウイング状のインパネとか、テーマとしては全然新しくないし。これがもし、自動運転云々いうのなら、センターコンソールなんていらないし、だからやっぱりなにをしたいのか、わからないですよね。ただ、カッコいいショーカーをウチも作りたかったってことにつながるかな。たとえば、あそこのCピラー、屋根とCピラーのところが、もし本当にテーマだったら、量産車でどっか使ってるところがあるかな。でも、多分ないと思いますけどね。イザベラ・コンセプト。それっぽいこと全部やってますけど、「だから?だからどうした?」って感じです。




ボルグヴァルトは、2015年のジュネーブモーターショーで54年ぶりに復活。新しいオーナーは、創業者の孫のクリスチャン・ボルグヴァルトで、wikipediaによると新しいボルグヴァルトは、スイスに本拠地を置いているという。実際の車体製造、財政面の支援は中国の福田汽車らしい。




ということで、次は難波さんが「今回のデザインでもっともいいクルマですよ」とおっしゃるコンセプトカーに移ります。

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