9月16日、17日に開催された「2017スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦」のポルトガル・ラウンド。ドゥカティ勢は、レース1で、デイビスとメランドリがダブル表彰台を獲得、レース2ではメランドリが3位フィニッシュとなった。
2017スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦のポルトガル・ラウンドが、アルガルベ・インターナショナル・サーキット(ポルティマオ)で開催された。Aruba.it Racing - Ducatiチームのチャズ・デイビスは、レース1を2位で終えたものの、レース2では2番手走行中にクラッシュ、リタイアを喫した。チームメイトのマルコ・メランドリは、レース1、2ともに3位でフィニッシュした。
レース1
デイビスは9番グリッド、メランドリは5番グリッドからのスタート。二人は先頭集団でバトルを楽しみ、レース半ば以降はそれぞれのポジションを守る戦いを強いられながらも2位と3位でチェッカーを受けた。これでデイビスは5戦連続、メランドリは2戦連続の表彰台フィニッシュとなった。
レース2は、レース1のリザルトに基づくリバースグリッドとなるため、デイビスとメランドリのスタート順は、それぞれ8番、7番グリッドとなる。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – 2位
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – 3位
アーネスト・マリネッリ(スーパーバイク・プロジェクト・ディレクター)
「ダブル表彰台は上々の出来だ。レイにはまったく手が届かなかったが、スーパーポール(予選)で苦戦を強いられたことを考えると、今日のチャズとマルコのパフォーマンスに満足すべきだろう。チャズは、タイトル争いに向けて重要なポイントを獲得し、マルコも堅実なレースを見せた。ディテールにファインチューンを加えて、明日のレースで優勝争いができるレベルに引き上げる必要はあるが、どの問題を修正すればよいか分かっているし、いくつかのセットアップ変更についても確認済みだ。明日のウォームアップでその成果を評価する」
レース2
9番グリッドからスタートしたメランドリは、ブレーキング中にある種の違和感を覚えながらも表彰台圏内の3位までポジションを上げることに成功。レース1から着実な進歩を遂げてレース2を迎えたことを証明した。
一方のデイビスは、残念な結果となってしまった。3列目から力強いスタートを切ったデイビスは、素晴らしいオーバーテイクでファンを魅了しながら2番手まで順位を上げた。3位以下に十分なギャップを開けたものの、残り3周となったターン2でクラッシュ、リタイアを余儀なくされた。
第10戦終了時点のランキングは、296ポイントのデイビスが3位、250ポイントのメランドリが4位につけている。Aruba.it Racing - Ducatiは、9月18日に行われる公式テストに参加する。第11戦フランス・ラウンドは、9月29日〜10月1日にマニクール・サーキットで開催される。
マルコ・メランドリ(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#33) – 3位
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing - Ducatiスーパーバイク・チーム#7) – リタイア
ステファノ・チェッコーニ(Aruba S.p.A CEO兼チーム代表)
「2レースで3度の表彰台という結果だが、もっと多くを望んでいたので決してハッピーではない。チーム一丸となって良い仕事をしたものの、このサーキットの特性からか、常に守勢に回らされていた。気持ちを切り替えてしっかりと前を向いて、マニクールでは二人がまたトップ争いができるよう体制を整える」