現在のマツダ躍進の原動力とも言えるSKYACTIV。その第2章が始まった。
今回ドイツで発表されたスカイアクティブXはパワートレインだけではなく、
プラットフォームにも新しい技術が盛り込まれている。
ドイツで実際にプロトタイプに試乗した清水和夫がリポートする。
REPORT◎清水和夫(Kazuo SHIMIZU)
スカイアクティブXはガソリンとディーゼルの良いところ取り。
英国では18〜24歳の若者のうち、2人に1人は異性愛(異性を愛する人)だそうだ。言い換えると、若い人の半分は「ホモかゲイかバイかトランスジェンダー」である。今世界はLGBT(レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)が増えているというがそれは本当だった。この現象は「ダイバーシティ」(多様化)と呼べるが、そこには色々な価値観が生まれている。LGBTと関係しているかどうか分からないが、色々な価値感を持つことが、社会のイノベーションに繋がりそうだ。
冒頭からクルマの話から離れてしまったが、実は自動車のパワートレインも多様化している。大きく分けるとエンジンと電気(バッテリーとモーター)駆動となるが、今やエンジンとモーターのコンビネーションで走るハイブリッドが時代のトレンドだ。しかしハイブリッドも1モーター、2モーターと色々なタイプがあるし、電気自動車も純粋にバッテリーだけのEVと、水素で発電して走るFCEVも存在する。
もう何がなんだかわかりにくいが、エンジンの場合は大きく分けるとガソリンとディーゼルに分類できる。いや“できた”と言うべきだろうか。両者の違いは燃料の違いとプラグの有無で差別化できていたが、マツダが新しく開発した「SKYACTIV X(スカイアクティブX)」というエンジンは、その中間的(バイセクシャル的?)なキャラクターを持っているという。このスカイアクティブXは従来の技術の延長線にあるが、技術的な難易度のレベルは非常に高い。さしずめスカイアクティブのシーズン2が始まろうとしているのだ。
まずは”スカイアクティブ”シーズン1のおさらい。
では、どうやって“スカイアクティブX”が作動するのか?
実際に走ってみる!