家庭用のエアコンにはついている冷暖房の運転切り替え。
クルマのエアコンにはついていないのは何故?
家庭用のエアコンとクルマのエアコンの違い
家庭用のエアコンには冷房、暖房、除湿などの運転切り替えボタンかあり、冬には暖房、夏には冷房と切り替えて使用します。
これはエアコンから送り出す風を暖める動きと、冷やす動きが異なるために切り替える必要があります。
しかし、クルマのエアコンには切り替えボタンはついていません。青色と赤色のダイヤルの中間で切り替えたり、どこかの温度で切り替えているというわけでもありません。
クルマのエアコンは基本クーラーで動作しています(電気自動車などを除く)。
つまり冷房装置なので切り替えボタンがないのです。
クーラーなのに暖房としても使える?
クルマのエアコンが基本冷房装置だとしたら何故暖かい空気が出るのと思うかもしれませんが、クルマはエンジンをかけた状態だと熱を発します。
この熱を利用して暖房の暖気をつくっているのです。
クーラーで冷えた空気をエンジンの熱で温めた暖気と混ぜて送り出すことで温度を調整します。
オートエアコンのクルマで考えた場合、て例えば25度で設定していると、車内の温度センサーが設定の温度を下回っていると、設定温度になるまで温かい風が出て、その逆の場合は冷たい風が出るような仕組みになっています。
暖房時はACボタンを活用
クルマのエアコンが基本冷房と考えると、冬場の暖房はACボタンを活用することで燃費の節約にもつながります。
ACボタンを押すとエアコンがONになりますが、暖房の場合はエンジンの熱を利用するのでACをONにしなくても温かい風は出てきます。
ただし、天候などによっては除湿的要素でACボタンをONにして、フロントガラスに付着した結露を除去し視界を確保したりといったことも必要です。
とはいえ、通常の暖房であればACボタンをOFFにしていても大丈夫なので、ACボタンを上手く活用すればガソリン代の節約にもつながることもあります。
最新のモデルは制御が緻密になっているので、そこまでではありませんが、古いモデルでは有効な可能性があります。
(フジモン)