使い方とリスクを考慮してベストな上げ幅を
他の軽カーと違い、軽トラの用途はビジネスがメイン。現場系や農作業、運送に移動販売といった様々な仕事で“働くクルマ”として使いつつ、趣味も兼ねてリフトアップしたり、さらに利便性を向上させるために車高を上げようというのが一般的だろう。
「猟師の方が、山道を走りやすいように上げてくれと来られたりもしますよ」と但東自動車の岩出さん。
逆にいえば、純粋に趣味だけで軽トラをイジるケースは少数派ともいえる。ゆえに、同店では実用性を損なわないリフトアップをモットーとしつつ、それでも発生してしまうデメリットをきちんと説明し、理解してもらうように努めているという。
「極端にいえば、リフトアップのメリットは悪路の走破性能とスタイリングが良くなることだけ。一方でデメリットは、直進安定性や燃費の悪化、発進加速・最高速の低下、ロール量や駆動系への負担・コスト増大など、たくさんあるんです。実用性が重んじられる軽トラでアゲ仕様を楽しむためには、まずはそこを理解してもらう必要があると思います」。
ガッツリ上げの4インチだけでなく、ちょい上げ+αというべき2インチ上げのプログラムを用意しているのも、そうした考えがあってこそ。
「4インチ上げよりは2インチ上げの方がリスクは少ないし、低コストで済む。前述したようなデメリットをなるべく抑えたいという方には、まず2インチ上げの方をオススメしますね」。
スタイルや迫力で見るなら4インチ上げに分があるが、2インチ上げだってタイヤ&ホイールを換えればビシッと決まる。じっくり考えて、自分なりの上げ幅を選んでもらいたい。
但東自動車代表 岩出公直さん
取材協力 但東自動車(タントウジドウシャ)
住所:兵庫県豊岡市但東町出合51
電話:0796-54-0206
URL:http://www.tantojidosha.jp
営業時間:9時〜18時
定休日:第2・4土曜、日祝
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