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カチカチいえばイイというものでもない! トルクチェックとトルク管理は違う。正しいトルクレンチの使い方 | フジモンのクルマ生活豆知識


皆さんはタイヤ、ホイールの交換をおこなった時にトルクレンチは使っているだろうか?

ホイールを装着して最終確認する時に、トルクレンチを使ってカチカチとなるのを確認しているという人も多いと思います。

その使い方、本当に正しい使い方でしょうか?


トルクチェックとトルク管理は違う。



トルクレンチを使ってしっかり締まっているかどうか確認して、カチカチと音が鳴ればOKと思っている人が多いと思うが、それはトルクをチェックしているということ。いわば規定のトルク以上で締まっているかどうかの確認をおこなっているに過ぎない。

たとえば、インパクトレンチでホイールナットを充分に締め付けた後にこれらの作業をしてもトルクレンチはカチカチと鳴って当然。インパクトレンチを使えば大抵は規定以上のトルクで締まるということを確認しているだけだということになる。

しかしこれだと、規定以上の強いトルクで締めていることとなり、ボルトにかかる負担を考えた場合、トルクを管理しているということにはならない。


トルク管理を意識したトルクレンチの使い方とは?



では、トルクチェックではないトルク管理を意識したトルクレンチの使い方とはどういった手順でおこなえばよいか?

ホイール交換の場合、ホイールナットを締め付けていき、ナットにあたりが出たところ付近で締め付けを止めておき、最終の締め付けをトルクレンチを使用しておこなうことで規定のトルクで締め付けることができる。

当たり前のようで、なんだかちょっと面倒な気がする作業手順だがトルクを管理するという観点では重要。

ナットを締めすぎてハブボルトのネジ山が潰れたりボルトが折れたりすると厄介なことになるので、意識した作業を心がけたい。


作業は急いでいてもゆっくり慎重に。



トルクレンチを使って作業する場合にありがちなのは素早くカチカチと連続でおこなうような手順。このような場合トルクチェックする際にも余分な力がかかってしまっている場合があり、これだと規定トルク以上での締め付けになっていることがある。トルクレンチで締め付ける場合は最終音が鳴る手前あたりではゆっくり力をかけて締め付けていくことが重要。

しっかりとおさえるべきポイントをおさえて作業は素早く確実にがかっこいいぞ。



協力:KTC(京都機械工具株式会社)


[フジモン](ドレナビ)



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