学生が作ったとは思えない
ハードな足元メイクに注目
Shizuoka Professioal College of Automobile Technology/JEEP
静岡工科自動車大学校/ジープ(J52)
毎年東京オートサロンへの出展を目指し、学生たちが協力して1台のカスタムカーを製作する静岡工科自動車大学校。
ベース車は昭和48年式の三菱ジープ(J52)。カスタマイズのコンセプトは「自由」。本格派四駆のセオリーにとらわれず、クルマの希少価値も気にせず自由にカスタマイズするという意味が込められている。
特筆すべきは足まわり。ジープはリフトアップが定番だから、あえてその逆を行って究極のローダウンに挑戦。最初は純正のリーフスプリングを抜いてみたがほとんど下がらず、思い切ってエアサスを導入。Cノッチ加工やチャネリングなどアメリカンカスタムではスタンダードなフロアの切り上げ加工も行い、デフの位置やエンジンマウントを大幅に底上げ。
完全に着地とまでは行かなかったが、底上げの効果で地面スレスレまで落とすことに成功した。ちなみにジープらしさを残すためグリルとライトは純正だが、車高との兼ね合いで縦幅をザックリ詰めている。
他の学校は車検を取得することを前提に製作しているが、今回のジープはあくまでもショーカーという名目。だからここまで大胆な1台に仕上がったのだ。
マフラーはエキマニまでが純正で、そこから先はワンオフで製作。パイプやサイレンサーが車高を落とす際の邪魔にならないように、割り切って腹下でカット。
エンジンは純正と比べて15〜20㎝ほど底上げ。機能部品ながら質感が高くてオシャレなエアクリーナーは、アメリカ製のエーデルブロック。この仕様にドンピシャ。
問:静岡工科自動車大学校 054-263-4666
https://www.kohka.jp
(スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部_岩田直人)