モデリスタのデモカーで比較検証
ライフスタイルに合わせたクルマ選び
どれだけ積めるかもやっぱり気になる
セダンに対して、ミニバンやSUVの圧倒的なアドバンテージとなるラゲッジスペース。もちろんセダンのトランクルームも使い勝手を考えて広々とさせる工夫は怠っていないが、ルーフの高さまで使えてしまう空間の前では歯が立たない。
しかも低い位置まで達する開口部は荷物の積み下ろしがすこぶる快適だ。特にキャンプなど持っていく荷物が多いほどその恩恵を実感。出かける準備にかかる負担が減って楽しさが倍増だ。
さらに見逃せないポイントがバックドアの活用だ。全開に開けるとタープのような効果があって雨や日差しが防げてしまう。しかも現場について荷物を下ろしていればラゲッジの後端に座って小休止できる。ラゲッジスペースは1度使うと癖になる扱いやすさだ。
そのスペースをさらに使いやすくするためにウッドデッキパネルがある。フロアを効率よく活用するためのアイテムだ。これを使うことでクルマのキャラクターの違いで、荷物がどう収納されるのか、じっくりと吟味していく。
想定は「4人家族で週末キャンプ」
お父さんとお母さん、それにちびっ子ふたりのオーソドックスな家族が必要となる荷物一式。一塊で見ると意外に多い。
【積み込む荷物】
▪テント▪椅子×4▪テーブル▪クーラーボックス▪シュラフ×4▪バーベーキュー台▪トランクカーゴボックス(タープ、マット等)▪コンテナボックス(調理具等)▪着替えetc.
●トヨタ・ノア(80系MU・5人乗り)
積載性はさすがのミニバンまだまだ余裕たっぷり!!
ノアのようなMクラスのミニバンは荷物の量を気にすることなく快適に週末キャンプを堪能できる。気になるアウトドア用品を余分に積んで現場で使いやすさを試すなんてことも可能だ。縦と横の長さが十分に確保できるので、不必要に積み上げないで済んでしまう。急ブレーキでの荷崩れの心配も解消。さらに後方視界の良さも安全運転に貢献する。
●ラゲッジサイズ 奥行き990ミリ×高さ1125ミリ×幅1125ミリ/ラゲッジ高さ480ミリ
ラゲッジまわりの+αなオプション装備
マルチユースボード 12万円
マルチユースボードは、さらなる収納しやすさを考えていて積み込みが効率よく行えるオプションパーツ。下側にしまった荷物が簡単に取り出せることがとても便利だ。
●トヨタ・シエンタ(170系ファンベース・4人乗り)
スペースに余裕はあるが長尺物は2列目格納で
コンパクトミニバンであるシエンタは取り回しのしやすいサイズで、街中でも野山でも大活躍してくれる。ラゲッジスペースも必要にして十分なサイズが確保されてはいるが、家族4人が団欒できる折りたたみのテーブルなど長尺物の収納には、セカンドシートの片側まで活用しなければならない。とはいえミニバンの面目は保つことができる収納力だ。
●ラゲッジサイズ 奥行き950ミリ×高さ965ミリ×幅920ミリ/ラゲッジ高さ580ミリ
道具の収納に便利なフロア下のスペースが簡単に使える。ラゲッジレールで荷物の取り出しがスムーズだ。
ラゲッジまわりの+αなオプション装備
ラゲージLED 1万4300円
ラゲージテーブル 4万円
●トヨタ・ハリアー(80系・5人乗り)
荷室高の低さは否めない……ラゲッジだけではやや厳しい
都会的でスタイリッシュなSUVは多少なりともラゲッジスペースが犠牲になる。もちろんそれを承知して購入しているユーザーばかりだ。高さは若干低めでウエストラインより上は狭まっているので収納はギュッと圧縮され、一部は後部視界に入ってくる。また、ミニバン系と比べてラゲッジフロアが30㎝ほど高いので、重い荷物の積み卸しはちょっと大変だ。
●ラゲッジサイズ 奥行き975ミリ×高さ705ミリ×幅990ミリ/ラゲッジ高さ820ミリ
ウッドデッキパネルを引き上げるためのハンドルを設けてあるので、フロア下の収納スペースが簡単に活用できる。
ラゲッジまわりの+αなオプション装備
ラゲージLED 2万3000円
使いやすさを考えてセットした3灯のLEDをバックドアの開閉に連動して点灯させるアイテム。光量はボタン操作で3段階に調整可能だ。