この機会に工具を揃えてみませんか
DIYを成功させるには、工具が揃っていることが大前提!
自分でやるか、人に頼むか
コロナ禍で変わるカスタム
不要不急の外出自粛を伴う緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだコロナ禍は続くと予想される。マスクや除菌スプレーなどの感染対策を十分にした上で、ソーシャルディスタンスを保ちながらの行動は、人によっては相当なストレスになる。
だから、カスタムをしたいけどショップに行くほどでもないとか、なるべく人と接触しないように自分でできることをやるという選択は、間違いではない。
そこで必要なのが、工具だ。カスタムやメンテナンスを自分でやる、つまりDIYでやる場合、成功するかどうかの第一歩は工具が揃っているかどうかに限る。内容によって必要な工具は異なるが、その一つでも欠けていれば、何かで代用することになる。その代用は時に致命的なトラブルを起こしかねないのだ。簡単な話で言うと、サイズの合ってないドライバでネジを回したからネジ山が欠けてしまって回らなくなったという状況。これだけで作業はストップし、そのネジを回すために新たな苦労が必要となる。
しかし、これまでDIY経験がある人はまだしも、人生で初めて挑戦する人にとっては、何をどう揃えるのがいいのか悩みどころと思う。そこで、ここでは超初心者の方に、工具を揃えるためのポイントをお届けする。
工具セットがあればたいていの作業はOK
工具を揃えるといっても、いくつかの方法がある。ひとつは、作業する内容に合わせて必要な工具を買い揃えていくこと。この方法の場合、ある程度経験がないと、取捨選択が難しかったりする。
で、もうひとつは、いろいろなメーカーから発売されている工具セットを買う方法だ。この方法なら、ひと通りの工具が一気に揃うので、作業中に工具が足りない事態に見舞われにくい。それらを踏まえて、初めての人におすすめしたいのは後者だ。
その理由は、後から揃える工具がわかりやすくなるのと、ドライバーやソケットレンチ、スパナなど、様々なサイズがセットになっているから。クルマにはいろいろなサイズのボルト&ナットが使われているし、ソケットレンチが使いやすい場所、あるいはスパナの方が作業性がいい場所など、いろいろなシチュエーションが考えられる。
経験があれば、何㎜があれば足りるとか、ここはソケットレンチ、あそこはスパナと使い分けの判断もすぐにできるけど、初心者には難しい。〝やってみてダメだったら、違う工具がすぐにある〟ことが、意外とDIYをする上で役に立つのだ。
しかし、いくつかの作業においては、工具セットではまかないきれない。それこそ、DIYの内容に応じて買い揃える必要がある。
そのひとつが、電装系。配線をかしめたりする電工ペンチは、電装系DIYの必需品。超器用な人はラジオペンチなどで、サクサク作業するけど、電装系を取り付ける際、電工ペンチの有無は成否にもかかわるといっても過言ではない。
また、ジャッキやリジッドラック(通称・ウマ)も、別で用意する工具の代表格。足まわりの交換でなくても、タイヤのローテーション、オイル交換など、ジャッキアップを起点に行える作業は多い。
●クルマイジりの基本工具
バッテリーやヘッドライト&テールレンズのバルブ交換などのメンテをはじめ、様々なシーンで役立つツール群。ソケットレンチ、ドライバ、スパナは1サイズのみというわけにはいかない。場所によって留めているネジやナットのサイズが異なるし、例えば柄の長いドライバでは入らないから柄の短いモノが必要というシチュエーションもある。ひと通りセットになっている商品も用意されているので、それを買うのもあり。
●電装系のDIYならまずこれは絶対必要
ドライブレコーダーやLEDイルミネーション、オーディオ系ユニットのDIYに欠かせないのが、電工ペンチと内張り剥がし。配線コードやギボシ端子などの消耗品も揃えておくと、作業もスムーズに行える。内張り剥がしは、電装系以外にも、例えばドア内張りを外す、シートカバーの端を入れ込む、隙間を作るなど色々な場面で便利なので、素材やサイズが異なるものを数本揃えておくと便利。
●足まわり系に手を出す
ホイール交換やローテーションを自分でしたいという人は、まずジャッキとリジッドラック(ウマ)が絶対に必要。ジャッキは車載工具にもあるが、写真のような油圧式ジャッキの方が圧倒的にやりやすいし、効率が良い。リジッドラックは作業時の安全を確保するために絶対必要。そして、車高調やマフラーなどをDIYで交換したい人も、もちろんジャッキやリジッドラックが必要となるが、そこまでくると他にも対応した工具をはじめ、相応の知識・技術が必要になってくる。