エキゾーストの存在感って
私にとっての最高のスパイス
BLITZ/ブリッツ
大きな声じゃ言えないが、その昔、茂出木シェフは爆音直管のスーパーカーで遊んでいた。
昔の血が騒ぐのか、今も静かなクルマじゃ物足りないらしい。
だから仕事での移動ツールとして選んだアルファードだって、ハイブリッドじゃなくてV6を選んだのだ。
V6の音と鼓動を感じながら走るのが好きらしい。
とはいっても、イマドキの高級ミニバンである。
音と振動は最低限に抑えられていて、遮音性だって高い。
世間一般的にはそれで正解ながら、茂出木シェフはちょっぴりスパイスをふりかけたい様子だ。
タイヤホイールを換えて足まわりをガッチリ詰めて、ブレーキも入れたから、余計にエンジンにドラマが欲しくなったみたい。
そんな欲求に対してまるで先回りするかのように、ブリッツにはアルヴェル用のエキゾーストシステムがあった。
その名もニュルスペック・クワッドモデル。
4本出しのテールパイプがいかにもスポーティな雰囲気だ。
実際、いかにもV6らしいスムーズなフィーリングとともに、たくましい音色が響き渡る。
これには茂出木シェフも大満足。
クルマの後姿を見てニヤリと微笑み、アクセルを踏んだらいつも笑顔になった。
とはいっても「交換用マフラーの事前承認制度」に適合するため車検も問題なし。
「車検適合範囲内で高性能とサウンドを満足させる」ことにコダワリを持つブリッツならではの製品だ。
と、この感触を前にして、エンジンのフィーリングをもっと良くしたいと、さらなる欲求が。
そこで、チューニングの基本セオリーに立ち返る。
「排気を触ったら吸気も」ということである。
まるでエキゾーストと呼応するかのように、ブリッツは複数のエアクリーナーを用意する。
そこで、有無を言わさず最高峰のカーボンパワーエアクリーナーを投入した。
ブリッツ独自のステンレスメッシュフィルターを美しいカーボンで包み込んだもの。
カーボンはヴィジュアルの面というよりも、熱伝導率の低さから吸気温度の上昇を防ぐ効果がある。
仕事での移動ツールとして真夏の渋滞などで酷使する上に、エンジンが奥まった位置にあって熱がこもりそうなアルファードには最高のアイテムだ。
実際、吸排気交換によってアルファードのV6エンジンはより元気イッパイに回るようになった。
これには茂出木シェフも大満足だ。
だけど、今回のエアクリや、前々回にお伝えしたストラットタワーバーは、エンジンルームを開けてもあんまり姿カタチが見えない……。
エンジンルームを開けて自慢できないところだけがちょっぴり悔しそうだけど、「料理の隠し味っていうのはこういうもの」って納得していた。
ニュルスペック・クワッドモデル
ニュルスペックで統一されるブリッツのエキゾーストシステム。アルヴェルに用意されるのはクワッドモデルという4本出しタイプ。テールカラーは左のチタンカラーをまとう「VSR」のほか、鏡面仕上げステンレスの「VS」(写真右)もある。新制度「交換用マフラーの事前認証制度」に適合済み。
【PARTS SPECIFICATION】
価格:14万8000円(VSR)/12万8000円(VS)
(アルヴェル用:2018/01~/税別)
カーボンパワーエアクリーナー
ステンレスメッシュフィルターを美しいコーン形状カーボンシールドで包み込んだもの。優れた吸入効率を発揮するほか、吸気温度の上昇を抑える。フィルターは定期的に洗浄することで半永久的に使用可能だ。アルヴェル用はアドバンス、SUSなどカーボン以外のラインアップも揃う。
【PARTS SPECIFICATION】
価格:5万1800円
(アルヴェル用:2018/01~/税別)
茂出木シェフのお気に入りポイント
性能云々はもちろん、ボディ後端で主張する4本出しのチタンカラーテールもお気に入り。後ろ姿を眺めるだけで嬉しくなる。輪止めに気を使わない程度の最低地上高も確保される。
車検対応だから絶対音量は控え目。だけどいかにもV6らしいワイルドなサウンドを奏でて走る。これなら近所迷惑にならず、V6エンジンの魅力を味わえる。
ニュルスペック・クワッドモデルの特徴
システムは高品質なステンレス製で鏡面仕上げされる。アルヴェルV6用の場合、センターから小型のサイレンサーを通り、二手に別れてテールエンドへ到達する、スポーツマフラーの王道的設計。テールパイプだけでなくフロアを覗き込みたくなる美しさを持つ。
カーボンパワーエアクリーナーの特徴
エキゾーストは下を覗き込めば見えるものの、インテークやストラットタワーバーはとても見にくい。カーボンやアルミ製レッドアルマイトパーツが隠れてしまうのは残念だけど、裏地に凝ることだって重要だ。何よりもきっちり性能アップしたことが嬉しそうだった。
たいめいけん三代目 茂出木 浩司さん
たいめいけん三代目シェフとして、日本橋の本店で腕をふるうほか、メディアにも積極的に登場する。ずっとスポーツカー好きだったけど、最近はミニバンカスタムに目覚めた。
問:ブリッツサポートセンター 0422-60-2277
http://www.blitz.co.jp
取材協力:たいめいけん https://www.taimeiken.co.jp
ミストラル 03-5566-0259 https://mistral-co.jp
スタイルワゴン2020年7月号より
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