まずは基本をおさらい&深掘り!
ホイール解体新書 【前編】
どんなカスタムにおいても、まず第一歩といえるのがアルミホイールの交換。サイズを変えたり、好みのデザインを選んだり、十人十色の楽しみ方ができる人気カスタムパーツだ。ただ、ひと言でアルミホイールといっても、いろいろな要素から成り立っている。ここでは、アルミホイールについて今一度知っておいてソンはしない基本的なことから、ちょっとマニアックな知識までを解説。それぞれの部位や数値が、どんな意味を持っているのかを知れば、アルミホイールに対する思い入れも強くなる。
ホイール各部の名称と役割を知る
①ディスク
ホイールの見た目を決定する最大の要素。様々な意匠があるが、JAWAの試験をクリアできる強度を有するのが大前提。
②アウターリム
文字通り、外側のリム。タイヤが組み付けられる部分で、1ピース構造&2ピース構造の場合は、インナーリムと一体となる。
③インナーリム
普段は見えない側のリムのこと。3ピース構造の場合は、内側と外側のリムを組み合わせてリムを形成する構造を採用。
④ナットホール
ホイールを車体に取り付けるための穴。ここにハブボルトを通し、ホイールナットで固定する。輸入車では逆のパターンも。
⑤センターオーナメント
ホイールのブランドや商品名がデザインされていることが多いパーツ。レクサスなどの純正品を流用できるホイールも存在。
⑥ピアスボルト
3ピース構造において、ディスクとアウター&インナーリムを組み付けるためのボルト。デザインの一部として用いられている。
⑦エアバルブ
タイヤに空気を入れるためのバルブ。ブランドのロゴなどがデザインされていることが多い。ゴム製やフラットなどバリエも多数。
センターカバー
ナットホールを隠すためのカバー。最近は少なくなってきているが、複数のP.C.Dに対応可能なホイールに用いられる部品。
ビードロック
走行中タイヤがホイールからはずれないようにするためのパーツ。カスタムでは、それを模したデザインとして取り入れられる。
ホイールの構造は大きく分けて3種類
1ピース
リムとディスクが一体で成型されているホイールのこと。モノブロックとも呼ばれる。サイズが決め打ちで展開されるため、履けるクルマも自然と決まる。
2ピース
リムをディスクに溶接して固定するのが2ピース構造。溶接位置を設定範囲内で自由に変えられるのが最大の特徴で、オーナーの数だけ履き方が変わる。
3ピース
アウターリム、ディスク、インナーリムをピアスボルトで組み立てる。部品点数や製造の手間もかかるため、高価格なプレミアムモデルが多いのが特徴だ。
ディスクの位置で呼び方が変わる
オーバーヘッド
アウターリムの外側にディスクがくるオーバーヘッド。写真はサンドイッチ構造で、リムの深さなどの見せ方が変わる製法。
スタイルワゴン2020年5月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]