ほんの数秒で盗まれる
最先端の車両盗難リレーアタックを防ぐには
TVのニュースなどでも度々取り上げられる「リレーアタック」と呼ぶ車両盗難の手法。どうやったらこの最先端の盗難に対抗できるのか。実際の防衛テクニックをご紹介!
リレーアタックの対象となるのは、キーを持って車両に近づけば、ドアノブのボタンなどで解錠できる「スマートキー」を採用しているクルマ。最近のクルマであれば、ほとんどが対象となる。
スマートキー搭載の車両は、リクエスト信号という微弱な電波を常に発信しているが、この電波が届く範囲内にスマートキーが入り、その車両固有の暗証番号の信号を車両とスマートキー間でやりとりすることでロックが解除されるシステム。
リレーアタックはこの電波を増幅させて盗み取り、実際にはないスマートキーがそばにある」と車両側に誤認識させることで、ロックは解除され、エンジンも始動できるようになる手口だ。
防犯カメラ等に映る実際の犯行現場を見ると、ロックが解除されるまでの時間はほんの数秒。犯人がスマートキーに近づける環境さえあれば盗めるので、例えばコンビニに寄ってクルマを離れる時、公共の駐車場に停めた時、または自宅駐車場であっても、スマートキーが玄関付近にあれば、盗めてしまう可能性は高い。
運良く車両自体が盗まれなかったとしても、鍵が簡単に解除できる時点で、車上荒らしなんて一瞬。そんな悲しい思いをする前に、まずは対策を。
リレーアタックってどういうもの?
リレーアタックとは、スマートキーとクルマとの間で行われる電波のやり取りに介入し、その信号を盗むことで、スマートキーがなくても、解錠、エンジン始動をさせてしまう新手の盗難手法。
第2回ではリレーアタック対策ができるカーセキュリティシステムを紹介!
スタイルワゴン2019年10月号より
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