いわゆる旧車やクラシックカー、そのなかでも輸入車を所有していると、「古い外車=すぐに壊れる」「古いクルマ=環境に悪い」「お金持ちの道楽」…といったように、世間のあらゆる誤解に悩み、苦しんでいる方を見掛けます。
筆者自身も1970年に製造された輸入車を所有していますが、常に「いつまで所有できるか」「いつまで走らせらることができるのか」といった不安に苛まれているひとりです。
異論・反論はあると思いますが、これまで公私を通じてお会いしてきた輸入車の旧車・クラシックカーオーナーの方が密かに思っているに違いない事柄を10項目に要約してみました(…とはいえ、国産旧車・クラシックカーオーナーさんの想いもそれほど違いはないかもしれません)。
1.実はそれほど燃費が悪いわけではない
ただ単に古いクルマというだけで「リッター2〜3km/L」とか「ガソリン垂れ流し」と決めつけられてしまう例を数多く見てきました。さすがに近代のエコカーのようにリッター20km/Lをキープできるようなケースは極めてレアですが、リッター10km/Lをキープできるクルマも少なくありません。
2.愛車のストックパーツはゴミではない!貴重な財産
旧車・クラシックカーを所有するうえで避けられないのが、純正部品の欠品または製造廃止(いわゆる製廃)。いざというときのために、インターネットやオークションサイトなどあらゆるルートを駆使してストック部品をかき集めることになります。いつ使うか、果たして使う機会は訪れるかは二の次。手元に持っているだけで安心するといった、精神安定剤の役割を担っているケースも。自宅内に置き場所がないからと、自分の部屋にバンパーを置いてそのまま生活している猛者も実在します。クルマに興味がない人からすれば狂気の沙汰に映っているはず…。
3.実はあまり乗る機会がない
たまの休みといっても家族サービスを優先したり、自宅で仕事をしたり…。自由な時間といえば、日曜日の早朝〜午前中が1週間のなかで至福のひととき…なんてお父さんも。月に1,2回、距離にして100kmくらい乗れればいい方というケースも。単純計算で年間1200km、実はあまり乗る機会がないという方も少なくありません。しかし、大切な愛車がガレージに存在するだけで癒しなのです。