中古車を購入する際、無視できないのが走行距離。しかし、必ずしも走行距離の長さがコンディションに比例するとは限りません。ではそのコンディションの良し悪しはどこで変わるのか、良いコンディションの個体を見極めるにはどうしたら良いのか。今回はそんなコンディションについて話たいと思います。
走行距離<コンディション
コンディション、つまりクルマの状態です。この状態というのは、クルマの年式や走行距離によるところが非常に大きいので、基本的には年式が古くなり、走行距離が増えれば増えるほどコンディションは悪くなっていくのが一般的です。
しかし、それで全てかというとそうではないのがまた難しいところ。クルマは、運転者や同乗者の車の取り扱い方、運転の仕方、接し方、保管場所、走行環境などで新車状態からの劣化具合は変わってきます。
コンディションの良さ=新車からの劣化の少なさといえるわけですが、これがまた千差万別。
2台として同じコンディションのクルマは存在しないのです。例えば毎日同じ道を同じ車種で走行していたと思案します。当然、運転者によってアクセル開度、ブレーキの踏み方、速度などは変わってきます。
すると、車両の消費する燃料の量も、ブレーキやタイヤの減り具合も、各摺動部の摩耗具合も異なります。そうすると、定期点検や車検時に交換する部品も異なり、走れば走るほど、クルマのコンディションには差が出てくるわけです。
コンディションに現れる差
運転者の癖でステアリングをいつも指でカリカリしているかもしれません。一部分だけ革がめくれてしまったり傷がついていたりということがあるかもしれません。いつも片側に体重をかけて乗っていて、シートが片側にへたりが出ていることもあるかもしれません。
車検時にしかメンテナンスされないクルマもあれば、半年ごとに工場で点検して、常にベストなコンディションを保ち続けているようなクルマもあります。オイル交換すらしたことがないクルマもあるかもしれません。
毎日渋滞の中を20,30km/hでしか走っていないクルマもあれば、週末に高速道路のドライブだけしか乗られていないクルマもあるでしょう。走行環境によってもクルマへの負荷は大きく異なります。
中には、サーキットで過酷な走りをしてきたものもあるでしょう。