つい先日、とある国産メーカーのトップの老害っぷりがインタビュー記事で明らかになったりしていた。「ITに頼り過ぎるな、上司を差し置いてその上司に相談するな」等々、時代錯誤の主張を述べていたようだ。案の定、ネットでは大炎上となっていた。
我々クルマ好きのおっさんたちも、とある国産メーカーのトップ同様に年齢を重ねている。「ひとのフリみて我がフリ直せ」ではないが、油断すると自分も老害になってしまう可能性があることをよく理解しておく必要があるかもしれない。それにはまず、若い世代の人たちもクルマを楽しんでもらえるような雰囲気を醸成したいものだ。
もっとも恐ろしいのは、自分自身が老害となっていることに気がついていないことだろう。病気と同じで、自覚症状がないことほど厄介なものはない。気がついたときには裸の王様状態で周囲には誰もいない…となった時点で気がついても時すでに遅し。これではシャレにならない。
そこで、筆者自身(50代)はもちろんのこと、同世代やそのすぐ下の世代の人たち(いわば「老害予備軍(候補生?)」だ)に対しての戒めも込めて、老害にならないために今一度、客観的に見つめる機会があってもよいのではないかと思う。
(繰り返しになるが)筆者自身、自分への戒めも込めて「クルマ好きのおっさん老害あるある」の代表的と思われる事例を5つ挙げてみた。
1.年式違いの部品がついていることを(公衆の面前で)指摘する
オフラインでのイベントやネット上で公開された写真を見て、オーナーへ「このボディの年式なら、このミラーの形状はおかしい、年式違いではないか?」というようなことを言ったり書いたりしたことはないだろうか?
あなたの知識はきっと正確で、多分それが正しい判定なんだと思う。年式が合ってないくてもカッコいいかもしれないし、少なくともオーナーが気に入って装着している以上、細かい年式違いを発見したとしてもぐっとこらえて胸に収めておいた方がいいかもしれない。だいたい、オーナーが一番よくわかっているものだ。高くて手がでないかもしれないし、自分のスタイルやこだわりから敢えてその部品を選んでいる可能性だってある。そもそもオーナーからすれば「余計なお世話」に過ぎないのだ。