高年式のトヨタのクルマに乗る。そんなクルマ選びをしてみたい、と心からそう思うのです。しかし、こう言うと周囲の人はとても悲しそうな顔をします。本当だから仕方がありません。
例えばハリアー。使い勝手がいいし、誰を乗せても困りません。装備も充実。どこへ行くにもストレスがない。このクルマを、仕事やプライベートで乗るとああいうクルマの利点もとても魅力的に感じるものです。しかしながら、いかんせん高い。みんながいいと思うから値が下がらないのです。しかもトヨタ車の場合、「クルマ離れ」と業界が言って、ユーザーとの間で「妙な忖度(ソンタク)」をしあっている日本国内だけではなく、経済的な勢いもあって、本当にクルマを必要としている外国のユーザーもライバルであります。都合よく、日本人が自国の中古車だからと言って安く手に入れることができることなどもはや叶わない「再びの高嶺の花」なのですから。
と、こんな話をすると、周りの人たちは半ばいらだちを隠しきれなくなる始末。まったくこちらとしては心外であります。何を私に期待しているというのでしょうか。答えは別にあったようです。こちらこそなんだかなあと思うものです。
それならば、私は言いたいのです。「カッコいいクルマ選び」なんてものを決め打ちでできると思ったら大間違いだ!と申し上げたい。「カッコいいクルマ選びはあなたが好きなクルマに乗ることではない!」ということを肝に銘じるべきだと思うのです。お金を出せば好きなクルマは買えるでしょう。好きな仕様にできるでしょう。それでよければよろしいのではないでしょうか。しかしながらそのクルマ、その仕様、あなたに似合っているとは限りませんよ。いっそあなたがクルマに合わせますか?まじめな話、その方が話の早いこともありますが。悪いとは言いません。できるなら。でもなかなかそうはいかないと思います。