アウディTT 2.0 TFSI quattroを買った。
「8S」いうコードネームを持つ、三代目にあたる現行モデルだ。
ボクは以前にも二代目TT(こちらは8Jというコードネームだ)を所有していたことがあるので、マイカーとしてはTTをこれまでに二台購入したことになる。
その1:TTはアウディの異端児だ
アウディTTは、アウディにおける異端児である。
そもそも、TTはアウディのラインナップにおける命名規則から外れている。A1、A3、A4、そしてQ3やQ5といったアレだ。
この中では、Tというアルファベットがつくモデルはこの「TT」しかない。
現在、アウディには(アウディのサイトによると)6つのモデル名がある。
「A」「S」「RS」「Q」「TT」「R8」だ。
そして同時に、「TT」と「R8」のみが独立したモデルとして存在することもわかる。
TTの名称はイギリスにある小島で開催されるレース、「Tourist Trophy Race」にちなんでいる。この「ツーリスト トロフィー」を略したものが「TT」というわけだ。
なお、「A」は「Audi」の頭文字であり、「ものごとのはじまり」を表すそうだ。
「S」はもちろんスポーツ、そして「RS」はレーシングスポーツ。
「Q」はアウディの誇る4WDシステム「quattro」から、「R8」はルマン24時間レースにて輝かしい成績を残したレーシングカーに由来する。
これを見ても「TT」が他のアウディとは「ちょっと違う」ことがわかると思うが、TTの特殊性はそのネーミングだけにとどまらない。
そう、TT最大の特徴とも言える「デザイン」について触れておく必要がある。
TTのデザインとしてのルーツは1995年に発表された「TTデザイン・スタディ・モデル」にまでさかのぼることができる。
これを市販モデルとして発売したものが「初代TT」だ。
このクルマはなんというか、とにかく特殊な車だった。
未来っぽいような、レトロなような、クルマであってクルマでないような雰囲気があったのだ。
もちろん、どのアウディにも似ていない。
そして、ボクはこういった「異端」が大好きだ。