独自動車大手アウディのルーパルト・シュタートラー社長は独日刊紙『ウェルト』(24日発行)に、2025年以降に発売する新モデルにはすべて、電気駆動システムを搭載する方針を明らかにした。SUVモデルの人気が高く、今後さらに販売が増える見通しであることから、電動化を強化し、販売モデルの二酸化炭素(CO2)排出量の平均値を低減する。
シュタートラー社長は『ウェルト』紙に対し、「2025年には当社の新車販売の約半数がSUVになるだろう」との見通しを示した。アウディの販売台数に占めるSUVの割合は地域によって差があり、北米ではすでに約50%に達している。ドイツでは現在、約25%、欧州および世界では約33%(3台に1台の割合)であるという。また、SUV人気は(一時的な)トレンドを超えている、と述べ、多くの人がSUVの座席の高さに魅力を感じているとの見解を示した。
SUVは利益率が高い利点があるが、大型で重量があるため、新車販売の二酸化炭素(CO2)排出量の平均値が上昇する難点がある。このため、アウディでは、電動化を強化していく方針。2025年以降に発売する新モデルには、内燃エンジンのみを搭載したモデルはなくなり、純粋な電気自動車、プラグインハイブリッド車、マイルドハイブリッド車など、何らかの電気駆動システムを採用した車両となる。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]