ざっくり、こんな移動
- LCCなら関空から仙台空港まで約60分
- ガイド付き!便利な空港路線バスで松島へ
- 良縁にまつわるパワースポットの橋巡り
日本三景のひとつ松島は、一度は訪れたい観光地。ただ、宮城県は関西から見るとかなり遠く感じ、なかなか行く機会がない場所でもありました。
しかしいざ調べてみると、関西国際空港から仙台空港まで、LCCの直行便ならわずか60分強。これは想像以上に短い時間です。
「行くしかない!」と、今回はみちのく「仙台・松島の旅」へ出発!
私が搭乗したpeach(MM133便)は、関西国際空港を8:25に出発→仙台空港に9:30の到着。フライト時間わずか65分の空の旅です。
仙台空港から松島へは、空港路線バスが便利
飛行機に乗り、そしてあっという間に仙台空港に到着。
手荷物を預けていなかったので、すぐに検査場の外へ出られました。
年間利用者数が300万人を超える仙台空港は、東北の玄関と呼ぶにふさわしい国際空港。
2017年5月11日から空港と松島を結ぶバス「仙台空港~松島・平泉線」の運行が始まり、ますます便利になりました。
今回はこのバスで松島へ向かいます。
空港内にあるみちのく観光案内所では、松島観光パンフレットや空港バスの乗車券も販売しています。
乗車券はバスの車内でも購入できますが、時間に余裕があればここで買っておくといいでしょう。
4列シートのバス「仙台空港~松島・平泉線」でゆったり松島へ
さて、松島へ向かうバスがやってきました。
青空が良く似合うブルーの車体には日本三景松島の風景がラッピングされていて、心が早くも松島へ飛んで行きそうになります。(※車両によりラッピングが異なる場合も)
仙台空港からは、仙台市内をはじめさまざなエリアに向かうバスが出ています。
「仙台空港~松島・平泉線」は、空港ターミナル中央の2番のりばから発車。
大きなトランクやスーツケースで乗車する人も多いため、バスにはトランクルームも用意されています。
私は撮影機材以外の荷物はほとんどなかったので、そのまま座席へ。
座席上には荷物棚もあり、着替えが入ったデイバックはコチラへ収納。座席まわりがさらに広く使えます。
「仙台空港~松島・平泉線」のバスは、4列シートで定員45人乗り。補助席を加えると55人まで乗車が可能です。
この日は平日だったため隣のシートも使えてゆったりできたうえ、ほどよいリクライニングで快適な空間でした。
バスガイドさんによる 観光スポット紹介
このバスでちょっと珍しかったのは、バスガイドさんが乗車していたこと。
今回ガイドを担当してくれたのは、渡辺加奈子さん。
仙台空港から松島海岸(1日2便は平泉・中尊寺まで運行)まで、仙台から松島までの観光スポット紹介や、その土地にまつわるエピソードなどいろいろなお話を聞かせてくれます。
仙台も東日本大震災では被害を受けた地区ですが、その中で松島は入り組んだ松島湾と260を数える島々のおかげで、沖合16mもあった津波が湾に到達したときは3mにまで小さくなっていたという話など。
観光客向けの便利な音声ガイド端末も用意
仙台空港には、年々海外からの観光客が増えてきています。
台湾から直行便も就航されるようになり、ますます注目が集まる観光スポットです。
そんな中、「仙台空港~松島・平泉線」バスでは、主に海外からの観光客に向けたあるサービスを行なっています。
それが、こちらの観光アナウンスガイド端末。
本体に内蔵されたGPSと連動して、ガイドポイントにさしかかると自動で音声が流れる仕組みになっています。
音声は6カ国語+日本語に対応している優れもの。
このバスでガイドをしてくれた渡辺加奈子さんは、英語でのガイドも可能とのことですが、非英語圏からの観光客にはこの自動音声ガイドがとても便利ですね。
その後、バスは11時過ぎに宮城県松島海岸駅に到着。
所要時間は鉄道より早く、乗り換えの手間もなく、とても便利で快適な空港バスでした。
「仙台空港~松島・平泉線」の片道乗車券プレゼント!
この記事をご覧の方に、ガイド付き路線バス「仙台空港~松島・平泉線」の片道乗車券をプレゼント!
先着で10組20名様限定です。松島・平泉観光をしたい方は、ぜひお早めにご応募ください。
プレゼント内容
ガイド付き路線バス「仙台空港~松島・平泉線」の片道乗車券
※利用可能期間:2018年3月31日(土)乗車分まで
停留所・時刻表は岩手県北バスからご確認ください。
応募方法
下記を記入し、メールでご応募ください。
1.件名に「バスとりっぷプレゼント応募」
2.本文に「氏名・カナ・郵便番号・住所・電話番号・誰と行きたいか」
▼宛先
岩手県北バス
kashikiri001@iwate-kenpokubus.co.jp
応募期間
2017年12月25日(月)まで
当選のご連絡
当選者された方のみに、岩手県北バスから連絡させていただきます。
次のページで、良縁にまつわるパワースポットの橋巡り!
良縁を願う橋! 松島のおすすめパワースポット散策
観光のキャッチコピーに「八百八島」と謳われるほど、松島湾にはたくさんの島があります。
実はこの島には「松島」という島自体はなく、湾内にある(実際には260余りの)島々が描き出す景観が、松島を体現しています。
松島にある有名な橋は、それぞれ「縁切り橋」「出会い橋」「縁結び橋」の名前で呼ばれています。
そんな人と人との縁にまつわる島をご紹介していきましょう。
渡月橋
松島河岸駅から歩いていちばん近いスポットが「雄島」。そして、雄島に架かる橋が「渡月橋」です。
私が訪れたときは湾岸工事の真っ最中でしたが、案内を頼りに駅から10分ほど歩くとたどり着けました。
渡月橋は、別名”縁切り橋”の愛称で呼ばれています。
「縁切り」って縁起が悪いのでは? という声も聞こえてきそうですが、ここでいう「縁を切る」とは、この先にある「出会い」「縁結び」の前に、過去の悪い縁を絶ちきるという意味です。つまりポジティブな意味の「縁切り」。
安心してこの渡月橋を渡りましょう。
福浦橋
福浦島にかかる福浦橋は、昭和42年に完成した朱塗りの美しい橋。
人のみが歩ける橋としては、松島で1番長い全長252m。それだけで御利益を授かりそうな気になる橋です。
福浦島は島をぐるっと周る周遊散歩コースが整備されているため、食後の運動には最適な散歩コースです。
島の中央にひっそり佇む弁天堂。
詳しいいわれは不明ですが、近づいて見るとたくさんのダルマが!
これはきっと何か由緒のある伝統なのだろうと思って地元の人に訊ねてみると…
お堂の近くにある売店でダルマのついたおみくじが売られていて、いつの間にか観光客がこの弁天堂に置いていくようになったのだそうです。
お堂に納めても特に御利益はないそうなので、おみくじをひいた人はぜひお土産に持って帰りましょう。
福浦橋
透かし橋
いよいよパワースポットめぐりの最後は、五大堂に架かる縁結びの橋として知られる透かし橋です。
橋の上から足元を覗くと、すぐ下に波寄せる海が。ちょっとしたスリル感も味わえます。
現在の五大堂は、1604年・伊達政宗公の時代に造営されたもので、東北地方最古の桃山建築の建物として知られています。
お堂の額には「五太堂」と書かれていて、あれ? どっちが正しいの? と首をかしげてしまいましたが、これは筆で書かれた時の遊びと伝えられています。
スマートフォンで文字を入力する世代にはあり得ない話ですが、そんなところも注目して見てみると面白いポイント。もちろん、正しくは「五大堂」です。
伊達政宗公の話がでたところで、近くにある観瀾亭(かんらんてい)にも足を運んでみました。
小さな丘の上に建つ観瀾亭は、京都伏見桃山城にあった茶室を伊達政宗公が豊臣秀吉公よりもらい受けたもの。そして二代目・伊達忠宗公がこの地に移築しました。
観瀾亭には36畳の茶室があり、抹茶と菓子をいただきながら松島湾を眺めるのもまた一興です。
観瀾亭
さて次回の松島観光・後編では、松島をさらに堪能するおすすめコースと、話題の牡蠣小屋をご紹介いたします。お楽しみに!