ざっくり、こんなバス
- 中央道沿いの三鷹や八王子で乗降できる
- スタンダードな3列独立シートでトイレあり
- 休憩が1回で、夜中に何度も起こされたくない人に最適
西東京バスの高速バス「ツインクル号」に、新宿から京都まで乗車しました。
4列シートでは隣との距離が気になって…という人にピッタリの3列独立シート。さらにトイレ付きの車両で、リラックスした快適なバス旅となりました。
3列独立シートの「ツインクル号」で関西へ向けて出発!
JR新宿駅直結のバスタ新宿4階・高速バスフロアで待っていると、定刻の10分前、22時10分に白い車体の「ツインクル号」がやってきました。
受付後荷物を預け、バス前方の扉からさっそく乗車。
ツインクル号は、3列独立シートで、1Aから10Cまでの28席(4C・5Cの位置にトイレ)。
A・C列に仕切り用のカーテンがひかれる仕組みです。中央のB列にはカーテンがありませんが、両側にカーテンがあるため特に視線が気になることはなさそう。
22時20分、定刻を数秒過ぎたくらいで、バスタ新宿を出発。さっそくシートをチェックしてみます。
座席は3列独立シートなので、左右を気にせず寝返りが打てます。
座席の幅は3列シートとしては一般的なサイズ。尻デカおばさんである筆者でもしっかり収まったので、大柄な男性でも問題なさそう。
リクライニングは最大で約140度まで下げられます。
また、座席の側面にはUSBコンセントがあり、ひじ掛けの中からはテーブルが登場。パソコンやスマホで作業をする場合でも安心です。
さらに、足元にはフットレスト・レッグレストもあり快適。
「ツインクル号」の売りのひとつでもある車内トイレは、車両のほぼ中央にあります。半地下になった構造は他のトイレ付バスと同じ。
トイレ脇には、自由に使えるおしぼりが置かれていました。
西東京の人はおすすめ! 三鷹・八王子のバス停から乗車可能
「ツインクル号」はバスタ新宿を出発すると、まず中央道沿いに進み、三鷹や八王子で停車します。
出発して20分、22時40分には中央道三鷹に到着。続けて、府中や京王八王子、JR八王子駅などに停車し、3割ほどしか乗っていなかった車内が7〜8割埋まる状態に。
バスタ新宿よりも、八王子などの西東京エリアから乗りたい人に特に人気のようですね。
たしかに、西東京から新宿までの移動はわりと時間がかかるため、途中で停車してくれるのは便利。
USJ直行の路線ということもあり、大学生くらいの友達同士や、小学生くらいの子連れの親子もちらほら。
車内は騒がしくなるかと思いきや、3列独立シートを選ぶだけあって、休息優先の穏やかなグループが多いようでした。
落ち着いた客層が多いのも、3列独立シートのよいところ。
23時15分のJR八王子駅北口で、本日の乗車は終了。
約1時間後に到着する休憩地・中井PA(神奈川県)を過ぎてから車内は完全消灯されることがアナウンスされました。
しかし、数分後の23時30分ごろ、バス車内はかなり暗くなり、点灯しているのは足元の常夜灯程度に。
「消灯は次のPAの後じゃなかったの!?」と少しびっくりしましたが、時間を考えれば無理もないかもしれません。
そして、中井PAに付いたのは、24時15分過ぎのこと。
24時間営業のファミリーマートをはじめ、食券式の食堂やおみやげ売り場など、ほとんどの店舗がまだ営業していました。
トイレも明るくてキレイで安心して使えます。トイレを済ませてバスへ。
24時30分、定刻通りバスは出発。まもなく、予告通りバスは完全消灯になりました。
バスは宵闇を抜け、一路関西へ。
車内は終始静かでとても過ごしやすく、ぐっすり眠ることができました。
JR京都駅八条口バス停は、駅の目の前に停車!
朝5時過ぎには窓の外が明るくなりはじめ、5時40分にはバス車内も室内灯は点灯。5時50分、少し早めに京都駅八条口バス停に到着しました。
荷物を受け取って降りれば、目の前には「京都駅」の文字。そしてエスカレーターを上がれば、もうJR京都駅の構内。
そのまま電車に乗って観光に向かうもよし、八条口近くにある「近鉄名店街・みやこみち」には朝6時から営業する喫茶店もあるので、そこで休憩するもよし。
筆者は、京都駅八条口で降りましたが、ツインクル号はそれから大阪駅前→なんばOCAT→あべの橋と停車後、USJへ7時59分に到着。
学生グループや親子連れは、楽しい休日を過ごせたことでしょう。
乗降地の選択肢が豊富で、特に三鷹〜八王子在住の場合は便利なツインクル号。
トイレ付きの3列独立シートも想像以上に快適で、楽しいバス旅ができました。
ツインクル号のバス情報
※取材協力/西東京バス
(青葉みお)