バス旅の魅力を“音”で感じる番組「バス旅スト」。“バス旅スト”とは、普段住み慣れた街から遠く離れたあの場所へ、バスに揺られて自由気ままな旅をする人のことです。
11月25日(日)のオンエアでは、名鉄バスと富山地方鉄道が共同運行する高速路線バス「名古屋~富山線」で、富山の食を堪能する旅の後編をお届けします。
“富山ぶりかにバス”で新湊きっときと市場の昼セリへ
「名古屋~富山線」で富山にやってきた前回のバス旅。“源 ますのすしミュージアム”でますのすし手作り体験をしたり、駅前のお寿司屋さんで富山湾鮨を食べたりと、食いしん坊ツアーを楽しみました。
今回は、富山駅前からバスに乗り、新湊きっときと市場を目指します。“きっときと”と言うのは、新鮮、ピッチピチという意味です。
新湊の市場の名物は、昼セリ。漁場が近いため、朝の漁で揚がったカニなどのセリが、朝だけではなく午後1時からも開かれるのです。
この富山駅前と新湊を結んでいるのが“富山ぶりかにバス”。富山地方鉄道が運行するこのバスは、富山駅前から新湊きっときと市場など新湊地区を経由して、能登半島の付け根、氷見の街のひみ番屋街までを平日2往復、休日3往復しています。
大きな帆船が係留されている海王丸パークや日本海側最大級の斜張橋、新湊大橋など観光名所も回っていく人気のバス路線です。路線バスなので、毎日運行していますが、便によって観光バスで運行する便と9人乗りのワゴン車で運行する便があるので、どちらになるかは乗ってみてのお楽しみです。
新湊きっときと市場のセリは、ガチ……つまり本気のセリです。なかなか観られないものなので、是非時間を合わせて見学してみてください。見学には予約が必要だそうなのでお出かけ前にホームページなどでチェックをお願いします。
大衆酒場でコラーゲンたっぷりのげんげ汁を堪能
食いしん坊旅の締めには、富山駅南口から徒歩5分ほどのところにある大衆酒場「親爺」に行くのはどうでしょうか。
おすすめは、げんげ汁です。げんげとは水深200メートル以深に棲む富山湾名物の深海魚の一種です。全身がぬめぬめしたゼラチン質に覆われているためコラーゲンたっぷり。このお魚をぶつ切りにして醤油だしで仕立てたお汁です。
お腹いっぱい食べたい方は、水のきれいな富山で作られた美味しい富山米をふっくら炊き上げたご飯とイカ墨を使って作った塩辛=黒作りを合わせて食べるときっと幸せになれます。
「バス旅スト presented by ウェルネット」番組概要
放送局:TOKYO FMをはじめとするJFN系列全国38局ネット
出演者: 日本大学芸術学部放送学科教授・森中慎也、奥沢菜穂子ほか
TOKYO FM バス旅スト
(バスとりっぷ編集部)