京都の桜の穴場スポットとは?
春と言えば、待ち遠しいのは桜の開花。特に京都の桜は、日本を代表する美しい風景のひとつです。
ただし京都は桜の名所が多いだけに、混雑するのが悩みのタネ。昨今ではあちこちで混雑緩和の方法が取られていますが、それでもできれば初めから、あまり混まない場所に行きたいですよね。
今回はそんな桜散策におすすめの、京都の桜の穴場を3カ所ご紹介! 最寄り駅からちょっと離れていたり桜の印象がなかったりで、有名スポットほど混雑しない、でもしっかりたっぷり桜を満喫できる名所ばかりを集めました。
なお2022年の京都の桜の開花予想は、開花日:3月24日、満開日:3月31日。だいたい3月31日~8日頃までが見ごろとなる見込みです。前後する場合もありますのでスケジュールには余裕を持ちつつ、ぜひ圧巻の桜を楽しんでくださいね(3月14日情報/ウェザーマップ 京都より)。
目次
原谷苑(はらだにえん)
原谷苑は、京都市北区。京都の洛西と呼ばれるエリアで、近くには金閣寺や龍安寺、仁和寺などがあります。


原谷苑は農園所有の桜苑であり、その見事さが評判となって、春の桜と秋の紅葉の時期だけ公開されるようになった場所。春の時期にはソメイヨシノをはじめ、紅しだれ桜・円山のしだれ桜・醍醐のしだれ桜、山桜や吉野桜など、約4,000坪もの広大な敷地に約19種類・400本の桜が咲き誇ります。


山の中にあるためアクセスしにくく、いわゆる観光地のように幅広く紹介もされていないため、圧巻の桜をゆっくりと楽しめる、まさに穴場の名スポットなのです。
最寄りのバス停は京都市バスのM1系統の「原谷」。ですが本数は1時間に1~2本の上、桜の季節には混雑が予想されるため、原谷苑の公式サイトでは桜時期は利用を控えるよう呼び掛けています。
桜の時期のアクセスは、タクシーか徒歩にて。最寄り駅の嵐電北野線「御室仁和寺」駅から、タクシー約8分、徒歩約30~40分です。なお徒歩で訪れる場合は、ハイキングの準備がおすすめ。
京都駅からのアクセス
「乗り換え最小限」「山道歩きも最小限」「桜の混雑の影響を一番受けにくい」おすすめルート
電車+タクシー:京都駅~【JR嵯峨野線(園部行)/約9分 190円】~円町駅~【タクシー/約15分 約1,900円】~原谷苑
「上記よりもうちょっとお安めに…」の場合のおすすめルート
電車+バス+タクシー:京都駅~【JR嵯峨野線(園部行)/約9分 190円】~円町駅~【徒歩/約3分】~西ノ京円町(JR円町駅)~【京都市バス205系統(金閣寺道・北大路バスターミナル行)/約7分 230円】~わら天神前~【タクシー/約8分 約1,020円】~原谷苑
バス+タクシー:京都駅前~【西日本JRバス高雄京北線(栂ノ尾行)/約33分 230円】~御室仁和寺~【タクシー/約8分 約1,100円】~原谷苑
「体力温存優先」「わかりやすさ優先」の場合のおすすめルート
タクシー:京都駅~【タクシー/約30分 約4,140円】~原谷苑
※2022年3月調べ
※タクシー料金は目安
原谷苑
半木の道(なからぎのみち)
半木の道は、賀茂川と京都府立植物園沿いに伸びる、約800メートルの川べりの散歩道。約70本の八重紅しだれ桜が花のトンネルのように続く、美しくも幻想的な桜の名所です。


半木の道は無料で歩ける公共の道。近くには公衆トイレや公共の駐車場もあるので、朝の桜や夜桜など、好きな時に訪れられるのも嬉しいポイントです。
なお“なからぎ”の名前は、京都府立植物園の中にある半木神社に由来します。植物園へ入るには入園料が必要ですが、時間があればぜひ一緒に巡るのがおすすめ。植物園内にも約27品種もの見事な桜が咲き、3月下旬から4月上旬の夜間には、桜のライトアップも行われますよ。2022年の開催期間は3月26日(土)~4月10日(日)。

北山方面から:地下鉄烏丸線「北山」駅から徒歩約10分
※京都駅~北山駅:約15分 290円/京都駅からの全アクセス時間:約25分
北大路方面から:地下鉄烏丸線「北大路」駅から徒歩約10分
※京都駅~北大路駅:約13分 260円/京都駅からの全アクセス時間:約23分
※2022年3月調べ
半木の道
京都府立植物園
京都市動物園
京都市動物園があるのは京都市左京区。平安神宮や蹴上インクライン、南禅寺などの桜の名所の近くです。また、明治36(1903)年に開園した、日本で2番目に古い動物園でもあります。

「動物園でお花見?」と驚いてしまいがちですが、実は京都市動物園の園内は、約160本もの桜が花開く名スポット。桜の時期には恒例で、限定日のみの夜間開園イベントも開催されます。美しくライトアップされた夜桜と夜間の動物の姿を一緒に楽しめる、ちょっと珍しいイベントですよ。2022年の開催は4月2日(土)、3日(日)です。


動物園は桜の時期にはかなり混雑する、周囲の平安神宮やインクラインに比べて、だいぶおすすめの穴場エリア。また動物園の隣を流れる岡崎疏水では、十石舟から見事な桜並木が鑑賞できます。ぜひ一緒に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
地下鉄東西線「東山」駅から徒歩約9分
※京都駅~東山駅:約15分 260円(烏丸御池駅乗り換え)/京都駅からの全アクセス時間:約25分
市バス5・52・100系統「岡崎公園 動物園前」下車すぐ
※京都駅~岡崎公園 動物園前:約34分 230円
専用駐車場なし(近隣に有料駐車場あり)
※2022年3月調べ
京都市動物園
075-771-0210 3月~11月:9:00~17:00/12月~2月:9:00~16:30
休園日:年末年始(12月28日~1月1日)、月曜(月曜日が祝日の場合はその翌平日)
入園料:620円
Webサイト
京都へ行く高速バス
京都へ行く高速バスは全国各地から多数運行されています。
今回紹介した穴場の桜名所へ行くなら、まずは京都駅周辺のバス停で下車し、そこから路線バスや電車、タクシーなどで向かうのがおすすめです。
京都の桜を満喫するコツは混まない場所へ行くこと!
京都の桜は、美しい日本情緒を味わってこそ。忙しなく見物するより、ゆっくりと時間にも体力にも余裕を持って眺めたいものです。混雑しにくい桜の名所で、三密を避けながら、ゆったりとお花見を楽しんでくださいね。
また桜の時期は、桜の季節限定の行楽弁当や、食べ歩きお菓子もたくさん登場します。要予約の限定弁当やお菓子などもあちこちで発売になるので、行く場所が決まったら周辺や通り道をチェックするのがおすすめ。ここだけ・今だけの味に出会えるチャンスですよ。
ではでは、無理なくゆっくりと京都の春を楽しんでくださいね。
(陽月よつか)