ざっくり、こんな記事
- 吉祥寺と草津温泉間を直通で結ぶ高速バス
- 車内はトイレ・フリーWi-Fiあり
- SA休憩はゆったりめ
東京・吉祥寺と群馬の名湯を結ぶ高速バス
「日本三名泉」の一つとして名高い草津温泉。シニアに人気と思いきや、最近は20代の若い人や欧米からの観光客も増え、ますます注目の観光地となっています。唯一のネックが鉄道が通っていないため、公共交通機関で訪れる場合は乗り継ぎが必須ということ。
でも、最近は関東周辺と草津温泉を結ぶ直通のバスが増えてきました。
関東バスと関越交通が共同運行する「吉祥寺~草津温泉線」は、途中、群馬県のJR渋川駅とJR中之条駅で降車可能。渋川駅からは伊香保行きの路線バス、中之条駅からは四万温泉行きの路線バスへと乗り継げます。
吉祥寺~群馬の名湯間をアクセスするのにとっても便利なので、車の運転に不安がある・もしくは運転をしないという人にとっては特に嬉しいバスです。
トイレ付き4列シートの車内紹介
「吉祥寺~草津温泉線」は1日2便で、関東バス・関越交通の共同運行です。どちらも4列シートのトイレ付きバスですが、今回利用したのは関越交通のバス。車内設備など写真付きで詳しく紹介します。
車内は通路を挟んで2人掛けシートが左右に並んだ4列シート。後方に向かって右側が9列、左側が11列の40人乗りバスです。
大きな荷物は乗車前にトランクへ預け、手荷物は頭上の網棚か足元に置きます。上着は窓の上部にフックがあるので、こちらを利用しましょう。
シートの下に空間があるので、足を伸ばしてゆ~ったり座れました。
シートの左右には、それぞれコンセントとリクライニングスイッチが。筆者のスマホの充電ケーブルは両方TypeCなので、これは助かりました。
今回の車両は、窓側席のみにコンセントがありましたが、充電設備の有無や仕様は車両により異なるそうなので、出発前にフル充電にしておくか、モバイル充電を用意しておくのが良さそうです。
リクライニングも利用できます。乗客が少なかったので、中にはめいっぱいシートを倒して寛いでいる人も。
山道を走るので、しっかりシートベルトをしてくださいね。
車内後方にトイレがあります。トイレ使用中は前方にランプが点灯するので、空いているかどうかがひと目でわかって便利です。
乗車時間は4時間弱。足を伸ばしてゆったり座れ、トイレもあるので、体にも気持ち的にも負担の少ないバスです。
実際に草津温泉まで乗ってみた!
吉祥寺駅14:06発のバスで草津温泉まで出かけてきました。バス乗り場は吉祥寺駅北口6番乗り場。南口や公園口ではなく、ハモニカ横丁などがある賑やかな方の出口です。
大きく「草津温泉ゆき」という案内が出ているので、乗り場はわかりやすいです。でも、路線バスも同じ乗り場から出ているので、並ぶ列を間違えそうになりました。いかにも、これから旅行に行きますという人の列に並びましたが、全席指定となっているので、バスが到着してから並んでも大丈夫です。
14:06発のバスですが、この日は時間を過ぎてもやってきません。混雑する都内、しかも次々路線バスが来るので、早めに到着して待っているということもできないのでしょう。
時間を過ぎると多少不安になりましたが、大きく「草津温泉ゆき」と出ているのでそのまま待っていたら、2分遅れの14:08にバスが到着。
スマホの乗車券を提示して車内へと入りました。全員乗車したら14:10には出発。あっという間です。
しばらく一般道を走り、練馬ICから関越自動車道へ。揺れも少なく快適です。
15:35には埼玉県の上里SAに到着。休憩時間はなんと30分! 16:05まで休憩です。こんな長い休憩は初めて!
いつもはおやつ代わりの軽食をテイクアウトしていますが、30分あったらフードコートで食事もできちゃいますね。今が旬の深谷ねぎを使用したおいしいメニューがたくさんあって、これはそそられます。
でも、私が購入したのはプリンスフルーニというパン屋さんの「上里SA限定の姫豚メンチカツサンド」。牛乳と一緒にバスの車内でいただきました。
プリンスフルーニ
- 住所
- 児玉郡上里町五明若宮825-1 関越自動車道上里サービスエリア下り線
- TEL.
- 0495-33-2666
- 予算
- 朝昼-夜~¥999
- 営業時間
- 7:00~20:00
- 定休日
- 無休
なぜテイクアウトにしたかというと…
休憩開始時に乗務員さんから「もし、みなさんが早く休憩から戻られましたら早めに出発します」とアナウンスがあったからなんです。
今回は15:50には全員が揃い、予定より10分早い15:55には上里SAを出発したのでした(ただし、休憩時間は基本的には30分です。毎回早く出発するわけではありません)。
16:15には渋川伊香保ICを降りて一般道へ。その後、伊香保温泉行のバスが出ている渋川駅近くで「降りる方は降車ボタンを押してください」とアナウンスがありましたが、誰も押さなかったので、そのまま通過。
16:53には四万温泉行きのバスが出ている中之条駅付近となりましたが、やはりアナウンスのあと、誰も降車ボタンを押さなかったので、こちらも通過となりました。
窓の外はどんどん暗くなっていき、バスは山道をどんどん走っていきます。
うつらうつらしていたら、「草津良いとこぉ一度はぁおいでぇ〜」と正調草津節がバスの下から流れてきました! 国道292号のメロディライン(路面の溝が音楽を奏でる音響道路)で、これが聞こえたら草津町に入ったという合図です。真っ暗だったバスの外に、いろんな看板が見えてきました。
メロディラインから10分。バスは到着時間の17:55より13分早い、17:43に草津バスターミナルに到着!
チェックインしてひと息ついたら、夜の草津へと向かったのでした。
草津へ楽々行けるのが嬉しい!
バスが到着する草津バスターミナルは、温泉街の中心湯畑まで歩いて5分ほど。少し離れたホテルや旅館に宿泊する人も、賑やかな温泉街を楽しめます。
なにより直通で行けるのは、とっても助かります。冬場は荷物も増えるので乗り換えが大変。でも車は、山道+雪道でよっぽど運転に慣れている人じゃなければ、ちょっと怖いですよね。
このバスなら楽々草津温泉まで行けます。しかも片道3,800円、往復7,200円と料金もお手頃!
※2024年1月現在
再開発でどんどんオシャレになっていってる草津温泉は、デートや女子旅にもオススメですよ。
※取材協力:関越交通
(さとちん)