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なぜ突然お掃除!? 北海道バスの3列独立シート・高速バス「函館特急ニュースター号」乗車記



目次


星のマークが目印! 函館特急ニュースター号

今回乗車してきたのは、北海道バスが運行する札幌~函館間を結ぶ高速バス、函館特急ニュースター号。詳しくは札幌駅のちょっと手前の市電すすきの前と、函館駅よりちょっと先の上湯川町までを結びます。所要時間は、札幌駅~函館駅で約5時間15分。

函館特急ニュースター号は、1日に全部で6本運行。そのうち5本が昼行便、1本が夜行便です。便によっては途中の停留所が少し増えますが、基本的なルートはどの便も同じ。昼行便でも夜行便でも同じ所要時間・同じルート・同じ料金です。

函館特急ニュースター号のバス便

そして昼行便・夜行便のどちらであっても、バスはゆったり座れる3列独立シートのトイレ付き車両! 私は今回昼行便に乗車してきましたよー。

札幌・函館特急ニュースター号
函館特急ニュースター号

バスには前面にも側面にも、星がたくさん連なるデザイン。キラキラな感じで気分が上がります。ニュー「スター」号ですもんね!

スターのマークのニュースター号!
スターのマークのニュースター号!

入口反対側には、こんなキャラクターも貼ってありましたよ。バス会社グループ共通のマスコット「バスゴリ」だそうです。ユーモラスでかわいい!

東京大阪バスグループのマスコット
東京大阪バスグループのマスコット「バスゴリ」

ではさっそく乗車。まずは車内の様子からご覧ください!


ニュースター号の車内の様子は……

上でもご紹介した通り、函館特急ニュースター号は3列独立シート。横3列×縦10列仕様で、今回乗車したのはバス後方にトイレがある分、最後尾のみ2人掛けシートでした。

座席のデザインは、中央座席が赤のゼブラ柄、窓際座席が青のゼブラ柄。座席がカラフルなので車内も明るい雰囲気です。

函館特急ニュースター号の車内。写真右から、A席・B席・(Cはなく)D席の割り振り
函館特急ニュースター号の車内。写真右から、A席・B席・(Cはなく)D席の割り振り

座席背もたれのリクライニングはかなりゆったり! 足元を支えてくれるフットレスト・レッグレストもしっかり足を持ち上げてくれます。特急ニュースター号は夜行便として走行することもあるため、しっかりくつろげるようになっているんですね!

リクライニングを全部倒した状態。くつろげる~!
リクライニングを全部倒した状態。くつろげる~!
フットレスト・レッグレストもしっかり
フットレスト・レッグレストもしっかり

座席周りにはリラックスできる装備がいっぱいです。背もたれの枕は上下位置が調節できる仕様。コンセントは各座席のアームレスト下にあり、充電しながらでもスマホを手元に置いておけますよ。

背もたれには枕つき
背もたれには枕つき
コンセントは各シートのアームレストの下に
コンセントは各シートのアームレストの下に

ドリンクホルダーは足元にあるので、前座席がリクライニングしても倒れません。折りたたみ式テーブルもあって便利。

ドリンクホルダーはこの位置
ドリンクホルダーはこの位置
折りたたみ式テーブルは昼行便では特に便利!(個人的意見)
折りたたみ式テーブルは昼行便では特に便利! (個人的意見)

座席の間はカーテンで区切られます。フリーWi-Fiもあり、パスワード要らずでカンタンに利用可能。

座席を仕切るカーテン
座席を仕切るカーテン
フリーWi-Fiも入っている
フリーWi-Fiも入っている

長旅に嬉しいトイレ設備は、バス後方に完備! トイレ内には洗面台もありますよ。

トイレはバスの後方に
トイレはバスの後方に

※座席・設備は運行車両によって異なります


いざ乗車! 札幌側の始発バス停は市電すすきの前

今回の乗車は、札幌側から! ちなみに特急ニュースター号は、札幌~函館間だけでなく、札幌~釧路、札幌~帯広、札幌~北見でも走っています。どの便も札幌側のバス停は同じで、市電すすきの前→大通バスセンター前→札幌駅前の順に停車してから、それぞれの都市へ向かいますよ。

ここでちょっとご注意が。ニュースター号はラッピングバスなど特別なもの以外、どのバス車体も星がキラキラしたデザイン。「あ、ニュースター号だ」とわかりやすい分、どの都市へ向かうニュースター号なのかパッとわかりにくいことがあります。しかも札幌でのバス停は同じ。なので札幌から乗車するときはちゃんと、自分の予約したニュースター号かご確認くださいね。

そして今回乗車する函館特急ニュースター号も、もちろん始発は市電すすきの前バス停。11:59発の15便に乗車しました!

「市電すすきの駅」バス停
市電すすきの駅バス停

取材日は平日。札幌側の3つのバス停、市電すすきの前・大通バスセンター前・札幌駅で乗客を乗せても、座席はそれほど混雑せず、空いている隣の席へ荷物を置かせてもらう余裕もありましたよ。


休憩は2回、樽前SAと静狩PAにて! まさかのハプニングも…

さて、最後の乗車バス停である札幌駅を過ぎたら、車内アナウンスが。乗務員さんの挨拶があり、車内注意や停車バス停の確認、SA・PAでの休憩予定が伝えられました。休憩は2回、北海道苫小牧市の樽前(たるまえ)SAと北海道山越郡長万部町の静狩(しずかり)PA予定とのこと。

さっそくリクライニングを倒し、倒しすぎるとリラックスしすぎて昼から寝てしまいそうなのでちょっと調整したりして、くつろぎの車内タイム。ついでに私は北海道の地名にちっとも詳しくないので、さっき聞いた休憩地「タルマエ」がどの辺にあるのか検索してみました。

タルマエってテルマエ・ロマエみたいな地名だな…北海道は温泉が多いって聞くしそこも温泉地だったりして…なんて想像していたら、ほんとに樽前温泉があるそうで、へー! なんて面白く思ったのは余談。

そんな風に(私の中だけで)ウワサの樽前へ到着する直前には、そろそろ休憩SAへ到着しますとのアナウンスが入りまして。13:29、最初の休憩地へ到着です!

樽前SAでトイレ休憩
樽前SAでトイレ休憩

バスから降りる前には「13:29に到着しましたので、13:46に発車とさせていただきます」とのアナウンス。ボードでの提示などはありません。時間に間に合うようにトイレを済ませて車内へ戻ると、発車前に乗務員さんが車内を回り、人数を確認してくれましたよ。

再びバスは発車し、私は座席でうつらうつらとすること約1時間半。次の休憩地・静狩PAへも到着直前にアナウンスがあり、15:11に到着しました。

のどかな雰囲気の静狩PA
のどかな雰囲気の静狩PA

今回の休憩は、15:11~15:28。とはいえ静狩PAはトイレと自販機のみとシンプルなので、早々にバスへ戻ってきてみると、何やら乗務員さんがモップを出しているような……。

え、フロントガラスのお掃除???

PAでバスフロントの拭き掃除が始まった!
PAでバスフロントの拭き掃除が始まった!

突然のお掃除なぜ…と乗務員さんに伺ってみたところ、理由は雪虫の大量発生。前方が見えにくくなって危険だからとのことでした。雪虫は、秋の終わりに北海道でよく見られる虫で、冬の使者とも呼ばれています。

そんなにしょっちゅうではないし季節にもよるけれど、たまにある現象だそうです。そうなんですねー! 北海道の洗礼を受けた気分でした。


17:57、函館市の湯の川温泉バス停で降車

札幌~函館のルートは、ほとんどが海沿い。座席の中でも、函館へ向かう場合はA席、札幌へ向かう場合はD席が、海側の窓際席にあたります。

嬉しいことに私の座席はちょうど海側の窓際席! 時折車窓の写真を撮ったりしつつ……。

車窓から時々海が見えるのをのんびりと楽しみながら……
車窓から時々海が見えるのをのんびりと楽しみながら……

窓の外の景色が暗くなる頃に、バスは函館側へ到着。最初の降車バス停は16:58着の新函館北斗駅前ターミナル、以降順番に停車していきます。

函館駅を無事に過ぎ、バスは定刻17:57に湯の川温泉へ到着。バスはこのあと終点・上湯川へと走りますが、私は一足先にここで降車。取材した10月だと、この時間外はもう真っ暗でした。乗務員さん、お世話になりました!

「湯の川温泉」バス停で降車
湯の川温泉バス停で降車

始発から終点1つ手前まで乗り通し、乗車時間は全部で約6時間。普通なら疲れそうな長時間ですが、シートを自分好みにリクライニングし、すっかりくつろげていたこともあって、体に大きな疲れはなし! 車内で体を休められるためバスから降りてすぐ元気に動けるのは、特に嬉しいメリットですね。

なお昼行便の場合、高速道路上からではなく街中でも車窓風景が楽しめます。今回の函館到着時は外が暗くなっていたものの、函館市内ではルートの一部で市電と並走するので、車窓から街観光もできて楽しいですよ。

夜行便の場合、遮光カーテンが閉められています。函館駅へは早朝5:30に到着。ということは、例えば函館の有名な朝市へ行くなら、函館泊もいいけど夜行バスでも充分に朝一番で参加ができるんですね。これはいいな!

特急ニュースター号は、ゆとりのある北海道旅ができるバス。上手に活用して、北海道内の移動や旅を楽しんでくださいね。

函館特急ニュースター号

※取材協力/北海道バス


(陽月よつか)

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