ざっくり、こんな内容
- 自然災害時の運休の決定は乗車日前日や直前になることも
- 運休になった場合は全額返金される
- 予約サイトによって返金方法が違うので確認を!
目次
豪雨・台風・大雪など自然災害時の運休基準はある?
豪雨や台風、大雪など自然災害の発生時は、バス会社の運行管理者が安全運行に支障があると判断したときに運休になります。高速道路が通行止めになったり、運行経路で倒木や停電が発生したりすると運休になる可能性が高いです。
雨による高速道路の通行規制は、各インターチェンジ間で基準の降雨量が設定されているので、その基準値を超えると通行止めになります。しかし、自然災害時は状況が変化しやすいので、高速バスを運行するかどうかの判断は前日や運行直前になります。
運休情報は、バス会社の公式サイトに掲載され、会社によっては予約時に登録している緊急連絡先(電話・メール)に連絡が入ることも。乗車日が荒天の際は、こまめに確認するようにしてください。
運行途中で通行止めになったら?
出発時は問題がなくても、出発後に道路状況や天候が変わる可能性もあります。その場合は、出発地に引き返したり、迂回運行をしたり、サービスエリアやパーキングエリアで待機することになるかもしれません。
荒天の際は、目的地への到着時刻が遅れることを前提に、スケジュールを組んでおいたほうが良いですね。
運休決定! 運賃の返金対応は?
バスの運休が決定すると、運賃は全額返金されます。払い戻しについては、運休が発表される前に手続きしてしまうと、通常のキャンセル時と同じように取消・払戻手数料が発生することがあります。
予約サイトによって、自分で手続きする必要があるか、自動的に返金されるかは異なるのでご注意ください。例えば、クレジットカード決済で購入した場合は、以下のような対応になります。
■自動的に返金される予約サイト
高速バスネット・ウィラー・楽天トラベルでは、運休が決定すると自動的に返金されます。
※自分で払戻手続きをすると、取消・払戻手数料が発生することがあるので注意!
■自分で払戻手続きが必要な予約サイト
ハイウェイバスドットコム・発車オーライネット・JTB・バスぷらざでは、サイトから申請、もしくはサポートセンターへ連絡し手続きする必要があります。
コンビニ払いの場合はコンビニで払い戻しができないので、返金先の口座情報をバス会社や予約サイトが指定する方法で連絡してください(振込先の銀行や金額によっては振込手数料あり)。
運休が発表される前後はバス会社への問い合わせが増え、電話が繋がりづらいかもしれませんが、返金は後日でもしてもらえるので安心してくださいね。ただし、返金期間を設定している予約サイトもあるので、早めに連絡しましょう。
こんなときでも返金される? 自然災害時の対応
往復予約で片道だけ運休になったら?
高速バスを往復予約し、行きの便のみが運休になった場合、帰りの便もキャンセルしたいところですよね。この場合は予約サイトによって対応が違います。
運休対象の便のみ返金する予約サイトでは、帰りの便は通常のキャンセル対応になり取消・払戻手数料を払わなければいけません。
しかし、ウィラーなど一部の予約サイトでは往復の返金が可能です。往復一緒に予約していれば、どちらも自動的に返金されます。片道ずつ別々で購入している場合は、運休対象の便だけ返金されることになるのでご注意ください。
出発地までの交通機関が運休になったら?
出発地のバスターミナルへ向かおうとしたら、電車や路線バスが運休になってしまい高速バスに乗車できなかった、という場合は通常のキャンセル対応となります。そのため、返金はありません。
出発時刻までにバス会社に乗車できない旨を連絡しましょう。
出発後に引き返すことになったら?
道路状況や天候によっては、出発後に引き返す可能性があります。その場合は全額返金されます。ただし、バスターミナルから自宅までの帰りの交通費、帰れなくなった際の宿泊費などは補償されません。
大幅に遅延して目的地に到着したら?
道路の渋滞や迂回運行によって、遅延して目的地に到着した場合は、どんなに遅れても運賃の返金はありません。荒天時に高速バスに乗車する際は、遅延覚悟で乗った方が良さそうですね。
まとめ
自然災害の発生時は、運休になる可能性があります。バスが問題なく運行する場合は、とくにバス会社から連絡はありませんので、そのまま出発地のバスターミナルへ向かってください。
運休時は慌ててキャンセルをしてしまいがちですが、バス会社が指定する方法で払戻手続きをするようにしましょう。
(バスとりっぷ編集部)