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武田鉄矢「あの仕事の手触り」金のない時代に小倉智昭さんが海援隊メンバーに「ジーパン貸して」


武田鉄矢が、フジテレビの「ワイドナショー」に出演し、77歳で亡くなった小倉智昭さんとの1970年代の貧乏時代の交流を語った。その頃、海援隊も生活が厳しく、小倉さんがジーパンを借りに来たエピソードを披露。小倉さんはアナウンサーを辞めた後、フリーで苦しい生活を送っており、その頃は何でも仕事を引き受ける状況だった。「富士山の樹海の死体探し」のリポートという内容の仕事も受けていたことを明かし、彼も簡単ではない道のりをたどってきたと語った。彼らは同じ苦しい時代を乗り越えた仲間として、懐かしむ様子を見せた。

武田鉄矢(2022年8月撮影)

海援隊武田鉄矢(75)が22日、フジテレビ系「ワイドナショー」(日曜午前10時)に出演。77歳で亡くなった小倉智昭さんとの、貧乏時代の交流について語った。

武田は小倉さんとの思い出について「一流のしゃべり手だったんですけれども、アナウンサーをやめちまって、フリーのときに非常に生活苦で。ちょうど我々も生活苦の最中だった」と1970年代に海援隊も苦労した経験を持っていたことを話した。

当時、海援隊のサイドギター担当の中牟田俊男(75)が住まいが近く小倉さんと近所づきあいをしていたという。「貧しくつましく飲んでいたらしいんですよ。小倉さんがはしゃいじゃって、中牟田の家まできて『ジーパンを貸して』と言ってきた。で、中牟田が『なんで?』って聞いたら『ちょっとリポートの仕事が舞い込んだ』って、小倉さん、ジーパンはいて意気揚々とリポートの現場に向かった」と語った。

武田は後日談として「中牟田が『何の仕事だ』って言ったら『富士山の樹海の死体探し』っていうね。金のないときに落ちて、何でもやりますって仕事をもらった…あの仕事の手触りの気持ち。あの人は決して順風満帆で来たんじゃなくて、その手の泥水も煮え湯も飲んだ」と、芽が出る前の同じ時代を過ごした思い出について懐かしんだ。

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