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【こんな時どうする?】グォーーッ! 怪物級いびきのあなた…夜行バス車内での対策は…? いびきの専門家に聞いてみた



静かに眠りたい夜行バス。車内では、騒音はご法度。

しかし、たまたま同乗していた他のお客さんのいびきで眠れなかった経験がある人も多いでしょう。



いびき対策.jpg



眠いのに誰かのいびきで眠れない! というのはかなりのストレスになりますし、逆に自分が他人にそのような思いをさせてしまったら...。バス車内でのいびきは意外と大きな問題です。






まずは、高速バスユーザーの皆さんにアンケートをしてみました。











この結果を見ると、約半数もの方が自分や他人のいびきに困っていることがわかりますね。



それでは、そんな多くの人を悩ませるいびきはどうしたら改善できるのでしょうか? また、バス乗車時のいびき防止対策としてできることは?



今回は、順天堂大学耳鼻咽喉科学講座准教授、井下綾子先生にお話を伺いました。






そもそもいびきはなぜ起こる? いびきの原因



いびきとは、吸った息が狭くなった気道や喉を震わせて起こる雑音のこと。ではそれはなぜ起きるのでしょうか?




井下先生「睡眠中、特に仰向けになっているときは、起きているときと違って喉の緊張がなくなったり重力がかかったりします。そのせいで舌や口蓋が下がってきてしまい、喉が狭くなっているのです。」


寝ている時は、起きている時よりも喉が狭くなっているため、音が生じやすいということですね。




井下先生「気道の筋肉も眠っている間は緩んでしまうので、喉と同じく気道も狭まります。また、一時的に気道が塞がってしまうことによって、睡眠時無呼吸症候群になってしまう人も。いびきは、実はとても危険な症状なのです。」


それでは、どういった対策方法があるのでしょうか?






体質? 体型? いびきのさまざまなタイプ



原理は同じでも、いびきの直接的な原因は何種類かあり、それに合わせた対策が必要です。

体質的な原因として、主なものは「鼻」や「のど」だそうです。




井下先生「鼻炎持ちだったりで鼻づまり気味だと、いびきをかきやすくなります。鼻炎がある人は市販の点鼻薬を使っても良いですが、刺激が強く別の病気を併発することもあるので、できれば病院で処方されたものが良いでしょう。」


さらに、顎の形や体型なども、いびきのかきやすさに関わってくるのだとか。




井下先生「顎の形もいびきのかきやすさに関係しています。顎が小さい方にはマウスピースを作ることをおすすめします。

他にも、肥満や生まれつきの喉の形が原因の場合も。少しでも気になるなら、一度病院へ行ってみてください。」


そして体質や先天的な原因以外のものとしては、「お酒」「薬」があります。




井下先生「お酒を飲んだり、眠くなる薬を飲むと、自然に睡眠に入るときよりも喉の筋肉が緩みやすくなります。喉が狭くなり、いびきの原因になるので、乗車前の飲酒や風邪薬などの服用は控えた方がよいです。」





姿勢や乾燥も原因に…。バス乗車中にできる対策



バス乗車中にできるいびき対策



寝る姿勢や体調、環境によっていびきのかきやすさは変わります。




井下先生「先ほど挙げた原因に加えて、乾燥はやはり防ぎたいですね。鼻が詰まりやすくなったり、炎症が起きやすくなったりするので、その結果口呼吸になり、いびきをかきやすくなるでしょう。

ただ、バス内では一番いびきをかきやすくなる仰向けの姿勢で眠るわけではないと思うので、姿勢の面では良い点もありますね。」


なるほど、口呼吸もいびきの原因となるのですね。乾燥対策としてはどういう方法があるのでしょうか?




井下先生「マスクや鼻ジェルで乾燥を防ぎましょう。口呼吸がくせになっている人は、サージカルテープを口に貼り、鼻呼吸を促す訓練をしてみてください。

また、鼻がつまりやすい人は点鼻薬を使ったり、鼻腔拡張テープで鼻の穴を広げてみたり、喉が下がってしまうのを防ぐスプレーを使ってみてもよいでしょう。」





(おまけ)「あいうべ体操」で日頃からいびき対策!



ここぞ、というときにいびきをかかないために、日頃から顔や舌の筋肉を鍛えることも効果的です。




井下先生「顔や舌の体操を毎日行って筋肉を鍛えることで、寝ているときの筋肉の緩みが小さくなり、気道が狭まりすぎなくなります。

特に、「あいうべ体操」がおすすめです。顔全体を使って1秒ずつ「あ」「い」「う」「べ」と発音し、これを何度も繰り返すだけの簡単なものです。「べ」のときに舌を前に出すことによって、顔だけでなく舌の筋肉も鍛えられます。」





結論



今回の井下先生への取材で分かったバス内のいびき対策方法は、以下の内容でした。



・仰向けや首を前に倒して寝ない。首枕で姿勢をキープ



・鼻づまり、口呼吸、乾燥はNG。マスクは必須、点鼻薬もあるとよし



・乗車前のお酒と、眠くなる薬は控える



・日ごろから顔や舌の筋肉を鍛えておくことも予防になる



・生まれつきの原因の場合もあるので、ひどい場合は受診をおすすめ






手軽にできる対策が多いので、普段から意識しておくとよいですね。

夜行バスでいびきを気にせずぐっすり眠って、翌朝スッキリ旅に出発しましょう!







【コメント提供】

井下綾子先生

順天堂大学耳鼻咽喉科学講座 准教授

東京都文京区本郷3-2-12 お茶の水センタービル3階






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