2023年の女子旅ライター的お気に入りバス・TOP3!
2023年、年末。皆さまいかがお過ごしでしょうか? 今回は4年ぶりに復活した、バスとりっぷ・年末の恒例行事(?)をお届けです!
4年前にも見たよって方には、お待たせしました! な企画。
今年が初の方には、実は年末にはこんな記事も登場するんですよ! な企画。
バス旅ライターが今年乗車したバスの中から選ぶ、乗って良かったバス・トップ3の発表です!
がしかし、よく考えてみたら今年の私は、例年に比べてあんまり高速バスに乗っていないかも。プライベート含めてざっくり20~30本くらいでした。その代わり、沖縄から北海道まで飛び歩きましたよー。
沖縄では、バス待ちの時間つぶしに入ったコンビニで、空港では長蛇の列で諦めたポーたまおにぎりを発見! さんぴん茶と一緒に購入して、コンビニ沖縄ごはんを堪能したり。
北海道では、ちょうど雪虫の大量発生日に当たってしまい、高速バスの休憩中に運転手さんが颯爽とフロントガラスをお掃除する姿に遭遇したり。
バス旅はいつも「そうきたか!」な驚きや楽しみがいっぱい。だから止められないんですよね(私が何年経っても旅が下手なだけ説もありますが)。
さてさて、前置きが長くなりました! ここからは……
「女子旅ライター・陽月よつかによる、忖度ナシで個人的に一番乗って良かったバス2023年ランキング」、まずは3位から発表です!
3位 ロイヤルバス「HEARTS博多特急ニュースター号」
今年めっちゃ良かった高速バス第3位は、「HEARTS博多特急ニュースター号」! 博多~関西(神戸・大阪・京都)を結ぶ、3列独立シート・トイレ付きの夜行高速バスです。
なんとこのバス、まさかのお風呂つきなんですよ皆さん! といっても、バス車内にお風呂がついているわけではありません(残念ながら)。こちらのバスに乗車すると、博多側の乗降バスターミナルとなる「HEARTSバスステーション博多」で、大浴場に無料で入れるのです。
「高速バス利用者はお風呂が無料・割引」のサービスは、銭湯やホテルとのコラボ企画などで時々見かけますよね。でも、バスとは別に申し込む必要があったり、バス停から歩いたりする場合がほとんどじゃないですか?
それが「HEARTS博多特急ニュースター号」の場合は、乗降バスターミナル「HEARTSバスステーション博多」まさにそのビルの2階のお風呂へ、申し込みなし(バス予約票を見せるだけ!)で入れちゃうんですよー! しかも温泉!!
(なお熱く語ってますが、私はスケジュールがやりくりできなくて入れなかったクチでした。次こそ入りたーい!)
さらに私の「ここめっちゃ推せる!」ポイントは、車内のカーテン。座席側面だけでなく、前後もくるっと覆ってくれるのです。
これがあると前後の人のちょっとした物音が気になりにくくなるので、自分が寝付けなかったり目が覚めてごそごそしたりするときの罪悪感が減るよ! 光漏れも激減するよ! 前後カーテン素晴らしい。私は来年も引き続き前後カーテンを推します。
というわけでこの、温泉と車内設備でめっちゃくつろがせてくれた、HEARTS博多特急ニュースター号が第3位です!
HEARTS博多特急ニュースター号のバス便
2位 平成エンタープライズ「VIPライナー102便」
第2位は「VIPライナー102便」! 東京~大阪を結ぶ、3列独立シートのトイレ付きバスです。
こちらのバス、「3列独立シート・トイレ付き」部分は3位と同じ。多少の差異はありますが、シートの座り心地やリクライニングなどは3位とほぼ変わりません。そして、3位であれだけ推した前後カーテンもなし。
ではなぜに2位? それはずばり、シートに個別に設置されてるキャノピー!
キャノピーは、これまで一部座席にだけ設置されていた人気設備。それが「VIPライナー102便」や「アクアスター」などのバス車両で全座席にこちらが設置されまして! なんとバス車内は、夜通しスマホし放題になったのですよー!
それにスマホするときだけじゃなく、眠りたいときにもありがたかった! キャノピーで眠るときの暗がりが確保されるので、私はだいぶ眠りやすく感じました。夜の車内は消灯とは言っても、最低限の常夜灯だけはついていますからね。
そしてもうひとつVIPライナーで私のお気に入りなのが、リクライニングの声かけサービスです。車内一斉にアナウンスが流れるので、みんな同じタイミングでゆる~っとリクライニング。後ろの人への声掛けで緊張しがちなので、これはいっつもありがたい!
スマホし放題は新たなバス旅の楽しみ方ですよね。私も結構ワクワクしてます。しかもリクライニングの声掛けなどの細やかなサービスは、車内の限られたスペースの中ではだいぶくつろぎ効果が高い! ということで、「VIPライナー102便」が第2位です~。
VIPライナー102便のバス便
1位 西日本JRバス「百万石ドリーム大阪号」
私の2023年第1位、それは「百万石ドリーム大阪号」! 関西(大阪・京都)~北陸(金沢・富山)間を走る、3列独立シート・トイレ付きの高速バスです。
なんでそんなに推しなのか。その理由は、グランドリーム号のシート「クレイドルシート」の乗り心地です。
こちらのバスに私が乗車したのは、7月半ば頃。はい、2023年の7月です。皆さま覚えていらっしゃるでしょうか、この頃は全国的にお天気がおかしかったのを。連日、気温30度超えの猛暑! 突然スコール! てか雷雨!
そんな時期に乗車した夜行バス。金沢で朝から猛暑と雷雨にもみくちゃにされ、汗や雨で何度も衣服がびしょびしょになり、ネカフェで急遽乾かしながらに予定をこなした一日を終えての、夜行バス。正直だいぶへろへろだったところからの……
クレイドルシート!!!
クレイドルシートはクレイドル(=ゆりかご)の名前の通り、リクライニングすると座面が斜めに持ち上がり、くつろぎやすく眠りやすい姿勢を自然と取れるのが特徴。もちろんフットレストとレッグレストつき、しかもシームレス。
ヘッド部分には両脇に傾斜があって頭の位置が固定されやすく、さらに枕付き。ドリンクホルダーは手元にあるのでいちいち起き上がらなくてもOK。
そして特に私が嬉しかったもうひとつのポイントが、使い捨てスリッパのサービス! 私はそもそも車内では靴を脱ぐ派なんですが、靴下だけだとちょっと心もとなさもあるじゃないですか。スリッパあると嬉しいんだなあ~。
座り心地でも車内サービスでもしっかりくつろがせてくれるクレイドルシート。そもそも好きな車両ですが、それにしても今年の7月ほど嬉しかったことはなかった! へろへろに疲れたときのクレイドルシート最高です! ありがとうを言いたい。
そんなわけで、2023年の私の第1位は「百万石ドリーム大阪号」です!!
百万石ドリーム大阪号のバス便
2024年も楽しいバス旅を!
2023年は、5月にコロナが5類へ移行、各種の旅行キャンペーンが相次ぎましたね。猛暑だの大型台風だのあれだのこれだのと気候は波乱気味でしたが、そんななかでも、今年は久々にゆっくり旅行できたって人も多かったのではないでしょうか?
それに伴って旅の在り方も、観光名所をめいっぱい回ってバラまきお土産たくさん買ってという形から、そこでしかできない体験や味覚を自分のペースで楽しむ形に変化しつつあるなあという感じがします。
これからも高速バスが、行きたいところへ自由に行けるツールとして、人生を楽しむ人の強い味方でありますように!
ではでは、2023年もたくさんお世話になりました。いっぱい御礼申し上げます。
2024年も、またバスとりっぷでお会いしましょう!
(陽月よつか)