2018年9月にオープンした「奈良の森ホテル」は、奈良県吉野産の檜をふんだんに使った贅沢な内装のカプセルホテル。檜の香りが漂い、まるで森の中にいるような感覚に包まれる未体験の宿を紹介します。
奈良に泊まろう
奈良県は、東大寺や春日大社、興福寺など有名な神社仏閣をはじめ、国宝の数では全国3位。また、3つの世界遺産があり、国内でも有数の文化遺産が豊富な県です。
そんな奈良に、ぜひとも泊まってほしい宿、奈良の森ホテルが2018年にオープンしました。
「奈良の森ホテル」各部屋・ラウンジの様子は?
近鉄奈良駅から2分の好立地にオープンした奈良の森ホテル。壮大な日本建築を思わせるエントランスが迎えてくれます。
奈良の森ホテルはカプセルホテルですが、フロントを見れば普通のホテルと変わりありません。
また、ドミトリースタイルのカプセル型ベッドに加え、2名用の個室、1名用の個室、さらにグループでも利用できる4名用のドミトリー部屋までバリエーションが豊富なのも特長です。クイーンズベッドとデスクが付いた個室は、カーテンを開けると眩しいほどの光が部屋に入ります。
奈良の森ホテルで1番人気がこちらの1名用の個室、檜造りの寝室スペースにデスクがついた個室には大きなキャリーバッグも余裕で入ります。
4名用のドミトリー個室はグループでの利用が可能です。4名で利用の場合には、1人当たり3,500円~とお得です。家族旅行やグループで利用する際にはこちらの部屋がオススメ。
男性専用カプセルフロアと女性専用カプセルフロアがこちら。カプセルフロアの寝室にも吉野産檜が使われています。
館内にはシャワールームがあります。浴槽はありませんが、シャンプー・コンディショナー・ボディソープとアメニティは充実しており、パウダールームも完備されています。
寝室内に持ち込めない大きな荷物(スーツケースやキャリーバッグ)はバゲージスペースに置いておくことができます。フロントではチェーンキーの貸し出しを行なっているので、そちらを利用すればなお安心です。
財布などの貴重品はセキュリティボックスが利用できます。暗証番号は自分で設定を行うタイプで、クレジットカードや財布など小さいサイズの貴重品の保管には便利です。
宿泊客が自由に時間を過ごせるラウンジスペースは、和のテイストがふんだんに盛り込まれており、落ち着きのある空間です。
夜も解放されており、自由に使うことができます。一角にはパソコンが使えるデスクとコンセントもあり、フリーWi-Fiの利用ができます。また、寝室内での飲食はできないので、ラウンジで軽く飲食をしてくつろぐ宿泊者も多いようです。
檜に囲まれた森の宿! 宿泊体験記
奈良の森ホテルのチェックインは15:00から。
夜行バスで早朝に奈良へ到着した場合はフロントで荷物を預かってもらえるサービスもあります。また1階には有料(300円~)のコインロッカーもあり、1日の観光を身軽に楽しんでからチェックインが可能です。
チェックインはとても簡単! タブレットで予約内容を確認して、間違いがなければ署名(サイン)で手続きが完了、支払いはクレジットカードか現金から選択できます。
チェックインの際、室内着(ナイトウエア)とタオル、歯ブラシ、スリッパを渡されます。これらを受け取って寝室へ。
各寝室へはカードキーが必要。さらに、4階女性専用カプセルフロアにはフロア専用カードキーがなければ入る事ができません。女性のひとり旅でも安心して利用できるセキュリティを完備しています。
寝室内にはコンセントUSB端子など、最新の設備が用意されています。
枕元のスペースには余裕があり、スマートフォンやメガネ、就寝前の読書など想像以上にあれこれ置く事ができて便利です。
朝食は1階にある和食レストラン「魚いち」を利用できます。各地から取り寄せた新鮮な魚を職人が握る鮨が自慢のお店です。
朝は洋食も選択できますが、お店の方曰く「断然、和食がお得。宿泊者だけの特別朝食メニューなので、お泊まりの際はぜひ一緒に申し込んでほしい朝ごはんです」とのこと。
チェックアウトは6:00から10:00。その際はカードキーを返却し、明細(領収書)が発行されて完了です。
奈良の森ホテル
奈良県奈良市角振町31-1 モトイケビル(受付3階) Google Map
0742-23-0840 電話受付時間10:00〜20:00
アクセス:近鉄奈良駅より徒歩2分、JR奈良駅より徒歩15分
料金:2名用個室11,600円~(2名利用で1名5,800円~)、1名用個室4,800円~、4名用ドミトリー14,000円~(4名利用で1名3,500円~)、男女別カプセルフロア3,800円~
Webサイト
まとめ
京都よりも古くに都として栄え、1300年という歴史をもつ奈良。
静かで落ち着いた街でありながら、近年ではかき氷ブーム発祥の地として注目されるなどの要素も加わり、国内外から多くの観光客がやってきます。「奈良にうまいものなし」と残した志賀直哉の時代と違い、現在の奈良は食にも魅力がある街に進化していますよ。
奈良在住のライターとして、奈良の森ホテルを利用しながら、“教科書に載っていない新しい奈良”もぜひ楽しんでほしいと思います。
(出雲義和)