気温や湿度、そして気分。様々な要因で、「食が進まない」と感じることはありませんか?体力などのためにも食べた方がいいことはわかっているけれど…そんな時に選ぶメニューは麺類がポピュラーですよね。引き続き今回も、各地の麺料理とその作り方をご紹介します。作りやすいように、できるだけ簡単なアレンジを加えたものもありますので、ぜひトライしてみてください。
しっかり食べて、暑さに負けないように気力と体力を養っていきたいものですね!
岩手県の盛岡と言ったら?
夏に食べたい『盛岡の〜』と言ったら、真っ先に思いつくのは『盛岡冷麺』や『わんこそば』かもしれませんが、今回、ご紹介するのは『じゃじゃ麺』。ジャージャー麺(炸醤麺)と少し表記が違うことはお分かりいただけるかと思いますが、『じゃじゃ麺』は岩手県盛岡市が発祥だそうです。考案者の高階(タカシナ)さんが第二次世界大戦の旧満州で食べていた料理を、戦後の少ない食糧の中で工夫をして、盛岡の人に味を合わせてアレンジしたものを屋台で提供したのが最初です。『ジャージャー麺』との大きな違いは、ジャージャー麺は中華麺で作り、一方、じゃじゃ麺はうどんやきしめんなどで作ります。夏のスタミナ代表格のにんにくすりおろしや、辛さの代名詞のようなラー油など、トッピングはお好みで!
☆じゃじゃ麺☆
<材料>
うどん 2玉
豚ひき肉 100g
干し椎茸 3〜4本
きゅうり 1/2本
にんにく 1/2片
しょうが 1/2片
ごま油 大さじ1
すりごま 大さじ2
みそ 大さじ2
酒 大さじ2
みりん 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
水 100ml
<作り方>
1. 干し椎茸は分量外の水で戻しておきます。戻した水は、分量に記載の水と合わせて100mlにしておきます。戻した椎茸は軸を除いて、みじん切りにします。
2. きゅうり、にんにく、しょうがは千切りにします。
3. フライパンにごま油を引き、にんにくとしょうがを入れて弱火にかけます。
4. 良い香りが立ってきたら、ひき肉と椎茸を加え、中火で炒めます。
5. ひき肉にしっかりと火が通ったら、みそ、酒、みりん、しょうゆ、水を加えて、再び煮たったら、すりごまを加えます。水分がなくなるまで炒め煮します。
6. うどんを茹でて、冷水でしめた後に、水分をしっかりと切ります。
7. 器にうどんを盛って、5.ときゅうりをのせたら完成です。お好みのトッピングで、しっかり混ぜ合わせてお召し上がりください!
山口県の下関と言ったら?
ご紹介するのは『瓦そば』。明治時代・西南の役で、熊本城を囲んだ兵士たちが瓦を使って野戦料理を作っていたことにヒントを得て、というのが由来だそうです。
お店などで食べると、本来の、『瓦』で提供されるスタイルのようですが、家庭でも一般的に作られていて、お馴染みのメニューだそうです。その際は、ホットプレートやフライパンを使って作るようです。食べる際にはレモンともみじおろしを添えるのが一般的なので、ぜひ試してみてください。目の前で仕上がっていくワクワクと、好みの焼き加減を楽しめる、ホットプレートでの作り方を今回はご紹介します。
☆瓦そば☆
<材料>
茶そば 300g
牛細切れ肉 200g
卵 3個
わけぎ 5本
酒 大さじ2
みりん 大さじ2
しょうゆ 大さじ2
めんつゆ 大さじ4
和風だし(顆粒) 小さじ1弱
水 400ml
塩 適量
砂糖 適量
サラダ油 適量
スライスレモン 4枚
もみじおろし 適量
刻みのり 適量
<作り方>
1. わけぎは小口切りにします。
2. ボウルに卵を割り入れて、砂糖と塩をひとつまみずつ加えて、ときほぐします。
3. 茶そばは茹でた後に流水で洗って、しっかりと水分を切っておきます。
4. ホットプレートを中温で加熱し、薄くサラダ油を引きます。
5. 2.の卵液を半量、流し入れて、薄く均等の厚さになるように手早く広げ、焼きます。薄く焼き色がついたら、裏表を返します。残った卵液も同様にして、合計で2枚焼き、折り畳んで、薄切りにして錦糸卵を作っておきます。
6. キッチンペーパーなどでプレートの表面の汚れを軽く拭き取り、サラダ油大さじ1を引いて、牛肉を炒めます。酒、みりん、しょうゆ、を加えて、砂糖大さじ1/2も加えて、水分がなくなるまでしっかりと炒めます。炒めたら、別の皿などに取り置きます。
7. 耐熱容器に砂糖小さじ1、和風だし、めんつゆ、水を入れて、そのまま600Wで1分ほど加熱します。
8. キッチンペーパーなどでプレートの表面の汚れを軽く拭き取り、サラダ油大さじ1を引いて、茶そばを入れて、広げます。カリッとした焼き色がつくよう、あまり触らずに焼いていきます。
9. 5.の錦糸卵と6.の牛肉をのせて、わけぎや刻みのりを散らします。レモンを並べて、その上にもみじおろしを飾ります。
10. 7.のつゆを器に入れて添えたら、完成です。
バテずに乗り切っていきたいですね!