フランスの薬局に行くと、アベンヌ、ラロッシュポゼ、ビオデルマなどの多くの国で愛用されているスキンケアアイテムがずらりと並びます。医師や医療機関などの専門家が開発、もしくは監修しているドクターズコスメも多く、敏感肌でも安心して使える商品が多いのも特徴的です。
フランスの水は日本と違って硬水で、肌にとってはあまりよくありません。そのためスキンケアも、多くの日本人女性が取り入れている一般的な方法とは違うんです。
今回は、シンプルかつ効果の高いフランス流スキンケア法を紹介します。日本でも購入できる人気アイテムばかりですよ。
ダブル洗顔不要！フランスのクレンジング
日本ではオイルクレンジング＋泡洗顔のダブル洗顔を続けてきましたが、フランスに来てこれまでの常識がひっくり返りました。
フランスでは、水を一切使わない、拭き取り化粧水が定番なんだとか。
フランスの水は日本と違って硬水で、カルキがたくさん含まれています。水道水で洗顔をすると石けんカスが残りやすく、肌を乾燥させてしまうため、肌に負担をかけるそうです。
そのため、なるべく肌に水道水を触れさせないよう、拭き取り化粧水で顔を洗うのが一般的です。
フランス人に大人気でよく勧められるのが、ビオデルマの拭き取り化粧水です。
コットンにたっぷり含ませて、やさしく撫でるように拭き取るだけ、というシンプルなケア。この後に泡洗顔をする必要もありません。
それではメイクがきれいに落ちないでしょ？と信用していませんでしたが、使ってみると、さっぱりとした使用感なのに、マスカラなどのしっかりメイクもスッキリ落ちます。オイルやクリームのように手がベトつくこともなく、保湿までしてくれる優れものです。
毎日面倒だなーと思いながらもダブル洗顔をがんばっていたのに、こんなにあっさり洗顔が終わるとは…うれしい裏切りですね！
綿棒を使えばメイクの部分直しもきれいにできます。寒い冬の朝、気合いを入れて冷たい水で洗顔をする必要もないですね。
メリットはたくさんありますが、何よりも「使用感がよくて、肌の調子もいい！」ということ。これなら負担なく、気持ちよく続けられると思いますよ。
顔からからだまで、全身洗える洗浄料としておすすめなのは、ビオデルマのシャワーオイルです。乾燥肌やトラブルを起こしやすい敏感肌、かゆみ肌にもいいと、友人が皮膚科で勧められたそうです。
こちらもメイクも落ちるのに肌の潤いはそのまま。濡れた肌に塗ってから洗い流すので、浴室で顔もからだも一度に洗うことができます。使い続けると肌の保湿力がアップするそうですよ。
からだ中うるおう！フランスの高保湿クリーム
日本では鉄板アイテムの保湿化粧水ですが、フランスで同じような商品を探そうにもなかなか見つかりません。化粧水といえばスプレータイプのさらっとしたものが多く、保湿重視のものは少ないように感じます。
その代わりに、フランスの薬局にはあらゆるスキンケアブランドのクリームが数多く並びます。それもそのはず、どうやらシンプルなフランス流スキンケアは「拭き取り化粧水→保湿クリーム」で完了なんだそうです。
フランスの空気はかなり乾燥しているので、顔だけでなく、全身に使える保湿効果の高いクリームがたくさんあります。私が使ってみた中から、お気に入りの商品を紹介しますね。
まずは写真の真ん中、ラロッシュポゼのリピカバーム（LIPIKAR BAUME）です。青い文字で「アトピー性皮膚炎の改善期にも」と書かれているとおり、乾燥肌や敏感肌にもぴったりな保湿効果の高いクリームです。使用後はしっとりと潤いますが、ベタつくこともなく使いやすいです。
次女は肌がカサつきがちで、以前は湿疹やかゆみなどの肌トラブルを度々起こしていましたが、朝と夜にこのクリームを塗るようにしてから、トラブルの回数がグッと減りました。
同じシリーズでミルクタイプ（LAIT）もあります。バームよりも軽くて伸びがいいので、サラッとした使用感が好きな方にはこちらをおすすめします。
一番右はセラヴィCeraVeの保湿クリームです。こちらは皮膚科の先生に勧められました。超乾燥肌やアトピー性皮膚炎の肌にもいいようで、肌を乾燥からまもり、バリア機能を高めてくれるそうですよ。
フランスに来たばかりの頃は、日本で使っていたものと同じような商品が見つからず不安に感じていましたが、今では薬局でスキンケアアイテムを見るのも楽しみの一つになっています。
日本でも購入可能な商品がたくさんありますが、フランスなら半額以下で買えるものも多いんですよ。フランス旅行の際には、旅の途中に薬局にもぜひ立ち寄ってみてください。あらかじめ日本語のブランドサイトで下調べしていくと、お目当てのアイテムが簡単に見つかると思います。
私もいずれ日本に帰国するときは、使い続けたいお気に入りアイテムをドンとまとめ買いすることになりそうです！
大谷翔平・野球ニュース