便座カバーは、使用する場所が場所だけに、汚れがつきやすいアイテムです。長時間お手入れせずにいると、衛生面やにおいが気になってきますので、こまめに洗うことをおすすめします。
今回は便座カバーの洗濯頻度や、正しい洗濯方法、においや汚れが気になるときの洗い方について解説します。
便座カバーの洗濯頻度は?
便座カバーは毎日使用するものなので、かえっていつ、どのタイミングで洗濯すればよいかわからないという人も多いでしょう。便座カバーの適切な洗濯頻度は、トレイの使用頻度に比例します。
たとえば一人暮らしの人の場合、自宅のトイレを使うのは自分ひとりなので、トイレの使用頻度もさほど高くありません。当然、便座カバーも汚れにくくなりますので、2週間に1回くらいのペースでお手入れすれば十分でしょう。
一方、ファミリー世帯の場合はトイレを使用する人数が多いぶん、使用頻度も高くなります。2週間に1回では汚れやにおいが気になってきますので、週に1回のペースでお手入れするのがおすすめです。小さなお子さんがいる家庭など、トイレが汚れやすい事情がある場合は、より速いペース(2~3日に1回など)で洗濯したほうがよいでしょう。
便座カバーの正しい洗濯方法
便座カバーをきれいに、かつ長持ちさせるには、正しい方法で洗濯することが大切です。ここでは便座カバーの正しい洗濯方法を3つのポイントに分けてご紹介します。
■1. 洗濯ネットを使用する
便座カバーはその性質上、細長い形状になっているものがほとんどです。そのまま洗濯機に入れると、ほかの洗濯物などに絡まって生地が傷む可能性がありますので、洗濯ネットを使用するのがおすすめです。
とくに便座に貼るタイプのカバーは、ほかの洗濯物にくっついたりしないよう、必ず洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。
■2. ワイヤーなどは外しておく
便座カバーの中には、プラスチック製のワイヤーが入っているものもあります。洗濯できる便座カバーであれば、ワイヤーは着脱可能な作りになっていますので、必ず事前に外しておきましょう。
ワイヤーを装着したまま洗濯機を回すと、洗濯中にワイヤーが折れる可能性があるほか、折れた切っ先で洗濯槽が傷ついてしまうことがあるので要注意です。
■3. 抵抗がある場合は衣類と分けて洗う
便座カバーと衣類の素材は共通している場合が多いので、理論上は一緒に洗っても問題ありません。しかし、汚れた便座カバーと衣類を一緒に洗うことに抵抗を覚える人も多いでしょう。
そんなときは、衣類の代わりにトイレのフタにかぶせるカバーやトイレ用マットと一緒に洗濯するのがおすすめです。あるいは、便座カバーのみを手洗いするという方法もあります。
便座カバーを手洗いするときは、適当な容器にぬるま湯を張り、中性洗剤を溶かした上で、カバーをやさしく押し洗いします。強くもんだりこすったりすると、破れやほつれの原因になりますので、丁寧に優しく洗うのがポイントです。
便座カバーの臭いや汚れが気になるときの洗い方
便座カバーの臭いや汚れが気になった場合の洗い方のポイントをご紹介します。
■1. クエン酸水でつけ置き洗いする
便座カバーの臭いや汚れがひどい場合は、クエン酸水に1~2時間ほどつけ置き洗いしておきましょう。トイレで付着しやすい尿の黄ばみや尿石、水アカなどの汚れとアンモニア臭はアルカリ性なので、酸性のクエン酸水につけておけば、臭いや汚れのもとを除去しやすくなります。
つけ置き洗いする場合は、バケツなどにぬるま湯を張り、粉末のクエン酸を溶かして、便座カバーを静かに浸します。水500mlにつき、大さじ1杯のクエン酸を入れるのがおおよその目安です。1~2時間ほどつけ置き洗いしたら、流水でクエン酸をすすいでから、洗濯機で普通通りに洗濯します。
■2. ミョウバン水でつけ置き洗いする
クエン酸の代わりに、ミョウバン水につけ置きする方法もあります。ミョウバンは水に溶けにくい性質を持っているため、水300mlに対して10gのミョウバンを入れたら、1日ほど冷暗所に放置して、粉末が溶けきるまで待ってミョウバン原液を作ります。
便座カバーをつけ置き洗いするときは、バケツに水を張り、ミョウバン原液をペットボトルのキャップ2杯分を目安に溶かし、カバーを浸しましょう。あとはクエン酸水と同様、流水できれいにすすいで洗濯します。
■3. 酸素系漂白剤を使用する
漂白剤は大きく分けて塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類があります。このうち、酸素系漂白剤は色柄ものにも使えますので、便座カバーを洗うときは酸素系漂白剤を使用するのが基本です。
酸素系漂白剤は洗濯機にそのまま投入して使用することも可能ですが、つけ置き用の洗剤としても活用できます。ただ、つけ置きに使用する量や時間は製品によって異なりますので、必ずパッケージ裏の使用方法をよく確認してからつけ置き洗いしましょう。
便座カバーは定期的に洗濯してきれいな状態をキープしよう
便座カバーは短期間でも汚れがつきやすいアイテムなので、こまめに洗ってきれいな状態をキープしておきたいところです。多くの便座カバーは自宅で洗濯できますので、一人暮らしであれば2週間に1回、ファミリー世帯であれば1週間に1回くらいを目安にカバーを洗濯しましょう。便座カバーを洗うときはあらかじめ洗濯ネットに入れておくと、型崩れや生地の劣化を予防できます。
とくに汚れや臭いが気になる場合は、クエン酸水やミョウバン水、酸素系漂白剤などを使用してつけ置き洗いしておくのがおすすめです。
便座カバーを洗濯するタイミングを知りたいときは、天気予報専門メディア「tenki.jp」の「洗濯指数」をチェックしてみましょう。洗濯物の乾きやすさが指数で表示されているので、ぜひご活用ください。